社会福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
相談援助の理論と方法 問105
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問題
社会福祉士試験 第27回(平成26年度) 相談援助の理論と方法 問105 (訂正依頼・報告はこちら)
ソーシャルワークの援助関係に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- ソーシャルワーカーは、クライエントの権利を守るために、権威的な関係の構築と保持に努めなければならない。
- ソーシャルワーカーは、クライエントの反社会的な行動についても受容しなければならない。
- ソーシャルワーカーは、初回面接時ではなく、具体的な援助が進んだ段階でラポールの形成を意識する。
- ソーシャルワーカーは、クライエントの秘密を保持しなければならないので、生活歴に関する情報はいかなる場合も他機関に提供できない。
- 援助関係においてクライエントを共感的に理解するために、ソーシャルワーカー自身の価値観の特徴を知ることは大切である。
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この過去問の解説 (4件)
01
1× ソーシャルワーカーとクライアントの関係は「対等な関係」であることが求められます。
2× バイステックの7原則に「受容」があります。これはクライアントの意志や価値観などを受け入れるという意味で、反社会的な「行為」を受け入れることではありません。
3× 初回面接からラポールの形成を意識する必要があります。ラポールとは信頼関係のことです。
今後の支援を円滑に行うためにも、ラポールの形成はとても重要です。
4× バイステックの7原則に「秘密保持の原則」があります。
これはクライアントの個人情報を絶対に漏らしてはいけない、という考え方です。
設問では「いかなる場合も」という部分が誤りです。
支援をしていく上で、他機関とクライアントの個人情報を共有しておくべきことがあります。
クライアントに対し、他機関への情報提供の同意を事前に得ることが大事です。
5○ 正しいです。ソーシャルワーカー自身が自分自身の価値観や先入観を理解しておくことを「自己覚知」と言います。
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02
2については、反社会的な行動については受容せず、しかるべき対応が必要です。
3については、初回面接時にラポール形成を意識することです。
4については、緊急性や必要に応じ関係機関に情報提供を行い連携していく必要があります。
5については、記載通りソーシャルワーカー自身の「自己覚知」や「統制された情緒関与」を意識することが大切です。
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03
2× 受容とは、クライエントの人間としての尊厳や価値を尊重しながら存在をあるがまま受け止めることであるが、クライエントの逸脱行動などを許容することではありません。
3× ラポールの形成は対人援助の基本であり、面接の初回から意識していくことです。
4× 援助において必要とされ、本人の同意があれば提供は可能です。
5〇 相談援助において、援助者の自己覚知は、先入観や偏見なくクライエントを理解するために必須です。
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04
2、不適切です。ソーシャルワーカーはクライエントの価値観や尊厳を受容する必要がありますが、反社会的な行為をクライエントが行っている場合は、それを正す事が必要となります。
3、不適切です。ラポールとはクライエントとソーシャルワーカーの信頼関係の事を指します。ソーシャルワーカーはラポールの形成を初めから意識して行う必要があります。
4、不適切です。ソーシャルワーカーはクライエントの秘密保持をしなければなりませんが、クライエントからの同意を得る事で他機関に生活歴をはじめとした情報の提供を行う事が出来ます。
5、適切な内容です。ソーシャルワーカー自身が持つ価値観を客観的に理解しておく事で、クライエントと関わる際の先入観や、支援方針の誘導などを防ぐ事にもつなげる事が出来ます。
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