社会福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
相談援助の理論と方法 問112
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問題
社会福祉士試験 第27回(平成26年度) 相談援助の理論と方法 問112 (訂正依頼・報告はこちら)
近親者を亡くした人たちのグループを支援する社会福祉士が、グループを相互援助システムとなるように支援するための働きかけに関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
- メンバーが最終的に、「大切な人を失った私たちは、みんな同じ痛みを抱えている」という波長合わせができるように援助していく。
- メンバーが最終的に、自分たちが直面している喪失と悲嘆の問題について、同じ痛みを抱きつつも、それぞれに事情が異なり、抱く感情も異なるという意識がもてるように援助していく。
- メンバーが最終的に、それぞれが抱えている「あのとき、どうしていればよかったのか。何ができたのだろうか」という過去の行動に焦点を当てて、メンバー間の人間関係を深めていけるように援助していく。
- メンバーが最終的に、それぞれが自身の感じている痛みを語り、互いにそれを受け止めて受容的にかかわることができるように援助していく。
- メンバーが最終的に、グループワークの中で生まれてきた役割やリーダーシップ、フォロワーシップを大切にし、最初に現れたリーダーを核にしたグループになるように援助していく。
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この過去問の解説 (3件)
01
2○ 正しいです。自分たちが直面している喪失と悲嘆の問題を受け止められる(受容できる)ようになることを目標とします。
3× 誤りです。過去の行動を振り返ることは現在直面している問題を受容する過程において必要な場合もありますが、行動よりも感情に焦点をあてるよう働きかけることが重要です。
4○ 正しいです。
5× 誤りです。相互援助システムとしてのグループにおいて、リーダー等の役割は重要ではありません。
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02
2〇 メンバー間の個別性を相互に尊重しあうことで、悲嘆の受容を目指します。
3× 過去の行動への後悔から解放されていくことを目指します。
4○ 悲嘆感情の表出や受容を通じて、メンバーが相互的に情緒回復していくことを目指します。
5× グループ活動では変化していく、その状況やメンバー相互の判断を尊重して援助をしていきます。
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03
2、適切な内容です。「近親者を亡くした」という経験は同じであったとしても、その出来事に対して抱く感情や置かれていた状況はメンバーそれぞれ異なります。それらをメンバー同士が認識した上でなお、メンバーそれぞれのつらい思いを和らげるような相互支援に繋げる事が、グループにおける相互援助システムの活用に繋がります。
3、不適切です。過去の行動に焦点を当てるのではなく、過去に体験した辛い気持ちをメンバー同士で癒しえるようお互いを支援していけるよう関わる事が、相互援助システムを活用するワーカーに求められる事と言えます。
4、適切な内容です。
5、不適切です。グループにおける相互援助システムを活用した支援方法では、メンバー同士がそれぞれの立場や思いを受容していけるよう関わる事が重要となります。メンバーそれぞれの理解が深まっていったり、時間が経過する事によってグループの形やメンバーの影響力なども変化していきます。最初に現れたリーダーを核にする事に必ずしもこだわる必要はありません。
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