社会福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
相談援助の理論と方法 問111

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問題

社会福祉士試験 第27回(平成26年度) 相談援助の理論と方法 問111 (訂正依頼・報告はこちら)

事例を読んで、地域包括支援センターのJ社会福祉士の対応に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。

〔事例〕
一人暮らしのKさん(75歳、女性)は、最近、自宅にこもりがちの様子である。心配した民生委員とKさんの顔見知りである隣人が、地域包括支援センターに相談してきた。J社会福祉士がその二人とともに訪問すると、室内には空になった弁当などはあるものの、食事を作っている様子はなかった。受診やサービス利用を勧めてみたが、Kさんは、「一人で大丈夫だからサービスは必要ない」と言った。

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この過去問の解説 (3件)

01

1× Kさんが高齢であること、自宅にこもりがちであることを考慮すると、まめに状況を確認する必要があります。1か月も期間が空いてしまうと、支援に入る適切なタイミングを逃してしまうリスクがあります。

2○ Kさんの意志を尊重しつつ、いつでもサービス利用につなげる備えになるので、見守りは効果的です。

3× Kさんの意志を無視して勝手にサービス利用の手続きを行うことは適切ではありません。

4○ Kさんと隣人は顔見知りなので、それを利用してKさんに外出するきっかけやサービスを知る機会を作ることは効果的です。

5× この事例では緊急で医療が必要と判断される訳ではないので、Kさんの意志に反して強く説得することは単なる押しつけになってしまい不適切です。

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02

1× 再訪問までの期間として1カ月は空きすぎです。
2○ いつでも必要な支援が開始できるように整備しておくことは重要です。
3× クライエントの意思に基づかない手続きは不適切です。
4○ 関係が結ばれているインフォーマルな支援者の関わりは有効です。
5× 強く説得することは不適切な対応です。

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03

1、不適切です。1か月後の再訪問と時期を決めるのではなく、近隣の協力などを得た上で、Kさんの状態を確認しながら訪問のタイミングを図る必要があります。

2、適切な内容です。Kさんは閉じこもりがちになっており、一人暮らしである事から、緊急時に発見が遅れてしまう可能性が高いと言えます。状態変化に気づきやすいよう、見守りを行う事は効果的な支援であると言えます。

3、不適切です。本事例では、Kさんは自宅で食事を作っている様子はないものの、空になった弁当などがある事が分かっています。食事は何らかの方法で得られる手段があると考えられ、Kさんも配色サービスの支援を求めていません。それらの事から支援者が勝手にサービスの手配をする事は適切な対応とは言えません。

4、適切な内容です。Kさんの顔見知りである隣人がいる状態での会食であれば、Kさんが会場で孤立感を感じにくく、外に出る抵抗感も和らぐと考えられます。


5、Kさんは現状、受診やサービス利用を勧めても「一人で大丈夫」という意思表示をしています。生命に関わるほどの緊急事態ではない現在の状況で、Kさんの意向を無視して病院の受診支援を行う事は適切な支援とは言えません。

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