社会福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
心理学理論と心理的支援 問14

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

社会福祉士試験 第28回(平成27年度) 心理学理論と心理的支援 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

心理療法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 自律訓練法は、筋肉を漸進的に弛緩させる技法である。
  • 認知行動療法は、転移関係についての解釈と洞察が重要である。
  • 家族療法のシステムズ・アプローチでは、家族間の関係性の悪循環を変化させる。
  • 来談者中心療法は、夢分析を行い無意識の意識化を促進させる。
  • 精神分析療法は、自己認知の変容のために認知再構成法を用いる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1.自律訓練法は、自律神経の安定やリラックスをはかる技法です。筋肉を漸進的に弛緩させる技法は、漸進的筋弛緩法です。

2.認知行動療法は、自己認知の変容のために認知再構成法を用います。転移関係についての解釈と洞察が重要なものは、精神分析療法です。

3.家族療法のシステムズ・アプローチは、家族間の関係性の悪循環を変化させる心理療法です。

4.夢分析を行い無意識の意識化を促進させるのは、精神分析療法です。来談者中心療法は、クライエントを一人の人と尊重してカウンセリングを行います。

5.自己認知の変容のために認知再構成法を用いるのは、認知行動療法です。

参考になった数127

02

1、この記述は、筋弛緩法に関するものです。自律訓練法とは、自己催眠の一種でリラクゼーションや不安・緊張に対して行われる心理療法です。

2、認知行動療法は、考え方の歪みを変えていく認知再構成法や、行動によって感情や気分を変えようとするものです。この記述は、精神分析に関する記述です。

3、家族療法のシステムズ・アプローチは家族療法のひとつで、個人の問題としてではなく家族全体を一つのシステムととらえます。システムを変化せることで悪循環を変化させることにつながります。

4、来談者中心療法は、患者自身が課題解決力を持っているという前提に立ち、カウンセラーが分析したりせず、共感的、肯定的に接する方法です。

5、この記述は、認知行動療法に関する記述です。
精神分析療法は、自己洞察を通して深層心理にある問題の解決を図っていきます。

以上のことから、正解は3です。

参考になった数35

03

1× 設問はリラクゼーション法のひとつで漸進的筋弛緩法です。
2× 設問は精神分析療法の説明です。
3○ 家族を、ひとつのシステムととらえ家族全体への働きかけを行います。
4× 設問は精神分析療法の説明です。
5× 設問は認知行動療法の説明です。

参考になった数33