社会福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
社会調査の基礎 問86
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問題
社会福祉士試験 第28回(平成27年度) 社会調査の基礎 問86 (訂正依頼・報告はこちら)
質問紙の作成方法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 質問文の中で専門用語を用いる場合、まず、その用語の認識について確認する濾過質問を行った上で、その用語を知っている者のみに尋ねることが望ましい。
- 質問項目の順番が後になるほど、回答者の集中力が低下するため、複雑な質問から順に配置することが望ましい。
- 質問紙における回答の形式は、自由回答法を主とし、必要に応じて選択肢法を用いることが望ましい。
- 回答の形式として選択肢法を用いる場合、想定される選択肢を網羅するため、選択肢の数が多いほど望ましい。
- キャリーオーバー効果を避けるため、質問の配置は、内容に関係なくランダムな順番で行うことが望ましい。
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この過去問の解説 (3件)
01
2× 複雑な質問が冒頭にこない方がスムーズに回答に入ることができます。
3× 自由回答は回答に時間もかはかり、分析も複雑になるため最小限にとどめるべきです。
4× あまりにも多数であると回答者への負担となります。
5× キャリーオーバーの効果については留意すべきだが、質問をランダムにすると文脈が崩れ回答がしにくくなります。
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02
1、適切な内容です。質問文に専門用語を使用する場合、それを知っているか否かで回答の内容が変わってきます。そのため、その専門用語に対する知識を持っているか否かを確認しておく事で、調査内容に正確性が出てくると考えられます。なお、専門用語の知識を有しているか否かに関わらず回答を得たい場合は、その専門用語の注釈をつけておくなどの配慮が必要となります。
2、不適切です。初めから複雑・難解な質問を先に配置してしまうと、質問者が質問に答える事に抵抗感を感じ、回答率の低下に繋がります。質問項目の内容は答えやすいものを最初に配置する方が良いと言えます。
3、不適切です。自由回答法は自分の言葉で記載しなければならず、回答者の負担になりがちです。また、その回答を分析する事も難しいため選択肢法を中心に質問紙を作成する事が望ましいと言えます。
4、不適切です。選択肢の数が多すぎると、回答者にとってどの選択肢を選んだらよいか迷ってしまい、回答する事に負担を感じてしまいます。選択肢の数は多すぎない事が大切となります。
5、不適切です。キャリーオーバー効果とは、前にされた質問が後の回答に影響を与えてしまう事を指します。後ろの質問に影響を与える可能性がある場合は、質問と質問の間に関連の無い質問を挟むことでその影響を緩和させる事が可能となります。ランダムに質問を配置するのではなく、質問の順番には細かな配慮が必要であると考えられます。
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03
1.専門用語を用いる場合は、その用語を知っている人のみに尋ねるように濾過質問を行うことが望ましいといえます。
2.回答者が答えやすいように、簡単な質問から配置し、複雑な質問を散りばめるなどの配慮も必要です。
3.質問紙における回答の形式は、選択技法を主とし、必要に応じて自由回答法を用います。
4.選択肢の数は、多すぎず少なすぎないように配慮する必要があります。
5.質問の配置はキャリーオーバー効果が発生しないように、内容を吟味しながら配置する必要があります。
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