社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
人体の構造と機能及び疾病 問7
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問題
社会福祉士試験 第29回(平成28年度) 人体の構造と機能及び疾病 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 作成したのは世界保健機関(WHO)である。
- 精神障害を内因性、心因性という名称で分類している。
- 身体疾患の診断基準も掲載している。
- 多軸診断システムを用いている。
- 操作的診断基準によって診断する。
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この過去問の解説 (3件)
01
2× 現在は内因性、心因性の区別があいまいのため用いられていません。
3× DSM-5に身体疾患の診断基準は掲載されておりません。
4× 多軸診断システムはDSM-5より前では用いられていた複数の側面から診断するシステムです。現在は廃止されました。
5〇 現出する症状などから診断基準に沿った診断を行うので画一的な診断が可能です。
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02
DSM-5は2013年に出版されています。
DSM-4と5では変更点なども多く見られますので、一度整理してみても良いかと思います。
2.誤り。精神障害を内因性・心因性という名称では分類していません。
DSM-5では「神経発達症」「統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害」「抑うつ障害群」などをはじめ、22の診断基準とコードが有ります。
3.誤り。身体疾患の診断基準は掲載されていません。精神疾患の診断・統計マニュアルですので、精神疾患の診断基準が掲載されています。
4.誤り。多軸診断システムはDSM-5では廃止されました。
5.正しい。DSM-5からはディメンション診断(多元的診断)が導入されています。
以上により選択肢5が正解となります。
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03
1.DSM-5を作成したのはアメリカ精神医学会です。WHOが作成したのはICD-10です。
2.内因性、心因性といった分類はDSM-5では行われていません。
3.DSM-5では、身体疾患の診断基準は掲載していません。
4.DSM-5では多軸診断システムを廃止し、多元的な診断を用いていることが特徴です。
5.操作的診断では、診断基準に基づいて機械的に診断していきます。DSM-5も操作的診断によって診断します。
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