社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
社会理論と社会システム 問17

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問題

社会福祉士試験 第29回(平成28年度) 社会理論と社会システム 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

人間のライフサイクルに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • ライフサイクルとは、歴史的出来事が与えた各コーホートへの影響の過程を指す。
  • ライフサイクルとは、世代間の形態転換を指す。
  • ライフサイクル上の社会化とは、乳幼児期から青年期までの過程を指す。
  • ライフサイクルとは、結婚した夫婦が子どもを育て死別するまでの過程を指す。
  • ライフサイクルとは、各段階に固有の発達課題を達成していく過程を指す。

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この過去問の解説 (3件)

01

1× 設問はライフコースの説明であり、ライフサイクルとは人の一生に見られる規則的変化のパターンのことです。
2× 世代間の変化はライフコースを分析することにより明らかになります。
3× 社会化の範囲は、青年期までに限定されるものではなく、死に至るまでの過程を含みます。
4× 結婚して、子どもを育て、死別するまでの過程は家族周期です。
5〇 エリクソンは8つのライフステージを定義し、各ステージに固有の課題があるとしました。

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02

ライフサイクルとは、発達心理学者のエリクソンが著書の中(ライフサイクルその完結)で示してから、多く使われるようになりました。

人生の経過を円環に描いています。

またエリクソンは発達における段階を8つに分けました。

それぞれ「乳児期」「幼児期初期」「幼児期」「学童期」「青年期」「成人期初期」「成人期後期」「老年期」となっています。

関連項目としてライフコースがあります。

ライフコースは個人の一生を経歴ごとに分けて、経歴の束として捉えたものです。

ライフコースはコーホートの性質を帯びています。

(コーホートとは共通した因子、母集団を意味します)

以上の説明により、選択肢5が正解となります。

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03

正解は5です。

1.コーホートとは、ある一定期間に生まれた人の集合です。ライフサイクルは、生まれてから死ぬまでの過程に着目します。歴史的出来事が集団に与えた影響を見るものではありません。

2.ライフサイクルは人が生まれて死ぬまでの過程に着目します。世代間を見るものではありません。

3.ライフサイクル上の社会化とは、社会に適応することを学ぶ過程をいいます。青年期以降も社会化を経験するため、適切な回答とはいえません。

4.ライフサイクルは人が生まれて死ぬまでの過程に着目します。子どもを育てる過程に限定したものではありません。

5.ライフサイクルとは、各段階に固有の発達課題を達成していく過程を指します。

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