社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
現代社会と福祉 問22

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤り。潜在能力とは『人が善い生活や善い人生を生きるためにどのような状態にありたいのか、そしてどのような行動を取りたいのかを結びつけることから生じる機能の集合』としています。
人が選択出来る様々な機能の組み合わせであり、個人の遺伝的素質のことではありません。

2.誤り。各人の資源の保有量と潜在能力は一致しません。

3.誤り。センは潜在能力の学説の他にも、貧困や飢饉についても分析しています。
心理的尺度が潜在能力の評価の基準にはなりません。

4.正しい。アルティマセンは『潜在能力の欠如としての貧困』という著書もあります。貧しいことも潜在能力の障害であると言えます。

5.誤り『恥をかかず人前に出ることが出来る』は潜在能力の機能に含まれます。
『十分栄養を摂れている』 『社会参加する』などが具体例です。

以上により、選択肢4が正解となります。

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02

1× 潜在能力(ケイパビリティ)は各個人が資源を活用して何かを達成するための選択肢の集合のことを指します。
2× 資源を機能させる能力には個人差があり、潜在能力が等しくなるとは限りません。
3× 困窮生活を強いられている場合、貧困による潜在能力の欠如をみることが評価となります。
4〇 豊かな社会の中で貧しいことは社会的活動に制約を受けるため潜在能力に影響を与えることになります。
5× 潜在能力機能には、生活の質に関する機能も含まれます。

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03

正解は4です。

1.潜在能力とは、個人の意思からくるものであり、遺伝的素質のことではありません。

2.資源の保有量が同じであっても、各人の潜在能力は異なります。

3.境遇に納得しているかが最終的な評価の基準になるのではなく、納得できていない点に着目して追及していくことに重きが置かれます。

4.豊かな社会の中で貧しいことは、潜在能力の障害となります。

5.社会的な達成も潜在能力の機能に含まれます。

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