社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
社会理論と社会システム 問21

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.機能主義的な立場から順機能・逆機能、顕在的機能・潜在的機能といった概念を導入しつつ、逸脱や逸脱行動を説明する立場をとったのは、社会緊張理論です。

2.地域社会にある文化摩擦に着目し、社会解体がその地域の犯罪などを生み出すとみる立場は、統制理論です。

3.資本主義社会における生産関係の矛盾から派生してくるものが社会的逸脱であるとみる立場は、マルクスに関する理論です。

4.ラベリング論では、周囲の人々や社会統制機関などが、ある人々の行為やその人々に対してレッテルを貼ることによって、逸脱は作り出されるとみる立場をとります。

5.犯罪や非行などの社会問題は、下位集団文化の中で学習され、その文化を通じて世代から世代へと伝承されていくとみる立場は、文化学習理論です。

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02

ラベリング理論とは社会学者HSベッカーの理論です。

ラベル=レッテルを貼る。貼られたラベルのような行動を取る。
ラベリング理論は社会から逸脱した行為を行う人は、その人の逸脱行為の動きや原因を問題とするのではなく、周囲の人がその人にラベルを貼ることにより、逸脱者と考えました。

この問題は1~5までの選択肢がかなり難しい内容になっており、読んでいるだけで頭が痛くなってしまうかも知れませんが、正解が選択肢の中に書いてあります。
ずばり「レッテルを貼る」です。ラベリング=レッテルを貼るがキーワードです。
これを知っていれば、答えを導く事が出来ます。

以上により、選択肢4が正解となります。

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03

1× 設問はマートンの機能分析に基づく逸脱理論の説明です。
2× 設問はトーマスらによる社会解体論の説明です。
3× マルクス主義に基づく社会的逸脱についての説明です。
4〇 ベッカーは逸脱の要因を周囲の人々によりレッテルを貼られることにあるとしました。
5× 設問は非行下位文化理論の説明です。

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