社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
社会理論と社会システム 問20
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
社会福祉士試験 第29回(平成28年度) 社会理論と社会システム 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
社会的役割に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 役割適応とは、個人が他者との相互作用を通じて自我を内面化する過程である。
- 役割期待とは、個人の行動パターンに対する他者の期待を指し、規範的な意味を持つ。
- 役割演技とは、個人が様々な場面にふさわしい役割を無意識のうちに遂行することを意味する。
- 役割葛藤とは、役割の内容が自分の主観と一致しないことによって生じる困難のことである。
- 役割距離とは、個人の内部で異なる社会的役割が対立し、両立しない状態を指す。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
2〇 役割期待は、個人の行動パターンに一定の規範的拘束力をもつものです。
3× 役割演技は与えられた役割について認知したうえで、その役割内容を演じるため無意識による行為ではありません。
4× 役割葛藤は複数の役割期待が矛盾した際に個人に発生する葛藤状況です。
5× 役割距離とは、ある役割期待に対して、その役割から意識的にずらした言動をとることです。
参考になった数125
この解説の修正を提案する
02
とにかく社会福祉士試験は科目数も膨大で覚える事も多岐に渡ります。
過去問を参照にしていると何回も目にする用語キーワードが出てくると思いますので、その用語は必ず押さえておきましょう。
1.誤り。『相互作用』『自我を内面化』のキーワードから導き出されるのは
、役割取得の説明になります。
よく例に挙げられるのが、『ごっこ遊び』に代表されるものです。
ごっこ遊びを通じて、親の役割を真似る事で自己を形成していきます。
身近な人物の役割を演ずる事により、その役割を内面化することを「役割取得」と呼びます。
2.正しい。正しい説明です。
3.誤り。役割演技は一定の場面にふさわしく見える自分を演技によって操作することです。
4.誤り。役割葛藤とは保有する複数の役割間の矛盾や対立から心理的緊張を感じることです。
5.誤り。役割距離はゴッフマンが提唱しました。
ゴッフマンによれば「こどもが木馬に乗る」を例にあげています。
自分に期待される役割を演じるのではなく距離を置くことにより緊張や葛藤を回避したりする事を役割距離と呼んでいます。
以上により選択肢2が正解となります。
参考になった数82
この解説の修正を提案する
03
1.役割適応とは、個人が他者との相互作用を通じて、共通の社会規範を内面化する過程です。
2.役割期待とは、個人の行動パターンに対する他者の期待を指し、規範的な意味を持ちます。
3.役割演技には、意識的に遂行することも含まれます。
4.役割葛藤とは、個人の内部で異なる社会的役割が対立し、両立しない状態を指します。
5.役割距離とは、役割の内容が自分の主観と一致しないことによって生じる困難のことです。
参考になった数35
この解説の修正を提案する
前の問題(問19)へ
第29回(平成28年度)問題一覧
次の問題(問21)へ