社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
現代社会と福祉 問26

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問題

社会福祉士試験 第29回(平成28年度) 現代社会と福祉 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

「社会保障制度改革国民会議報告書~確かな社会保障を将来世代に伝えるための道筋~」(2013年(平成25年)8月)において示された社会保障制度改革に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 「病院完結型」の医療の確立を提案した。
  • 給付の拡大を提案した。
  • 切れ目のない「全世代型の社会保障」を提案した。
  • 非正規雇用者向けの独立した社会保険制度の新設を提案した。
  • 市町村による地域医療ビジョンの策定を提案した。

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この過去問の解説 (3件)

01

1× 病院完結型の医療から地域完結型の医療への転換を社会保障制度改革国民会議は提案しました。
2× 持続可能な社会保障を構築していくために徹底した給付の重点化・効率化を提案しました。
3〇 高齢者世代を主としていた社会保障を全世代を対象へと転換を提案しました。
4× 非正規雇用の労働者に対しても社会保障が機能するようにと被用者保険の制度適用を提案しました。
5× 市町村ではなく都道府県により地域医療ビジョン策定を提案しました。

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02

1.誤り。社会保障制度改革国民会議報告書によると
「病院完結型医療から地域完結型の医療へと転換」と書かれています。

2.誤り。給付の拡大は提案されていません。社会保障の安定財源を確保し、持続可能な制度とするため、徹底した給付の重点化効率化が求められます。
「自助努力を支えることにより公的制度への依存を減らす」などとも明記されています。

3.正しい。全ての世代を対象とした社会保障制度と書かれており、給付と負担の両面にわたる世代間の公平が必要です。

4.誤り。非正規雇用者向けの社会保険制度新設は提案されていません。

5.誤り。地域医療ビジョンの策定は都道府県です。
地域医療ビジョンは地域の医療需要の将来推計や報告された情報等を活用して、二次医療圏ごとの各医療機能の将来の必要量を含め、その地域にふさわしいバランスのとれた医療機能の分化と連携を適切に推進するための地域医療ビジョンを策定する事が主な内容です。

よって、選択肢3が正解となります。

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03

正解は3です。

1.「病院完結型」ではなく「地域完結型」の提案が行われています。

2.給付の拡大ではなく、重点化、効率化の提案が行われています。

3.切れ目のない「全世代型の社会保障」を提案しています。

4.非正規雇用者には「労働者の雇用の安定や処遇の改善、被用者保険の適用拡大が必要」と提案されています。

5.地域医療ビジョンの策定については、「国と都道府県とが十分協議すること」と提案されています。

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