社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
社会調査の基礎 問86

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

社会福祉士試験 第29回(平成28年度) 社会調査の基礎 問86 (訂正依頼・報告はこちら)

量的調査における標本抽出に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 単純無作為抽出法は、母集団の規模にかかわらず作業時間が節約できる効率的な抽出法である。
  • 系統抽出法では、抽出台帳に何らかの規則性がある場合、標本に偏りが生じる危険がある。
  • 標本抽出では、男女別や年齢別の割合など、あらかじめ分かっている母集団の特性を利用してはならない。
  • 用いる尺度の問題から測定上の誤差が生じることを標本誤差という。
  • 機縁法は確率標本抽出の一種である。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1× ランダムサンプリングは母集団の規模拡大とともに時間的コストがかかる方法です。
2○ 系統抽出法は抽出間隔によってはデータに偏りが生じやすいです。
3× 比例割り当てやクオータサンプリングなど、母集団の特性を利用した抽出が行われることはあります。
4× 標本誤差は標本算術平均値から母集団の算術平均値を推計する際に必ず生じる誤差です。
5× 機縁法は非確率標本抽出で、知人などを調査対象とする方法です。

参考になった数86

02

正解は2です。

1.単純無作為抽出法は、無作為(適当)に都度対象を抽出する方法のため、母集団の規模が大きいと作業時間がかかり、効率的ではなくなります。

2.系統抽出法は、一定間隔で対象を抽出する方法ですが、抽出台帳に何らかの規則性がある場合、標本に偏りが生じる危険があります。

3.層化抽出法など、あらかじめ分かっている特性を利用する方法があります。

4.用いる尺度の問題から測定上の誤差が生じることを測定誤差といいます。

5.機縁法は、縁故関係から調査対象を抽出する方法で、確率に基づかない非確率標本抽出の一種です。

参考になった数59

03

1、不適切です。単純無作為抽出法においては、母集団の数が多いと作業時間が長くなってしまう調査方法と言えます。

2、適切な内容です。系統抽出法においては、母集団すべてに番号を割り当て、開始番号を決めた後に一定間隔ごと標本を抽出していくという方法を取ります。そのため、作成した抽出台帳に規則性がある場合は抽出した標本にも規則性が生まれてしまう可能性があるため、偏りが生じる可能性も高いと言えます。

3、不適切です。調査にかかる時間やコストを削減するために母集団の特性を活用する事は調査内容によっては効果的であると言えます。

4、不適切です。標本調査を行う際には母集団から標本の抽出を行います。その調査結果は母集団すべてを調べた時とは異なる誤差が生じるのが通常です。その誤差の事は「非標本誤差」と言います。

5、不適切です。機縁法はアンケート調査者が友人や知人などに依頼して、回答者になってもらうようにお願いする方法の事です。回答者である母集団に条件がついているため、非確率標本抽出の一種と言えます。

参考になった数20