社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
社会調査の基礎 問89

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問題

社会福祉士試験 第29回(平成28年度) 社会調査の基礎 問89 (訂正依頼・報告はこちら)

事例研究法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 観察対象となる個体が示す値を集合した、集団の分布に関心がある。
  • 研究対象は、質的データにあり、量的データは対象としない。
  • 事例の置かれた社会的文脈や個別の局面、状況の詳細な理解を目的とする。
  • 手紙や日記といった私的文書は、収集対象とはならない。
  • 探索的目的に有効であるが、説明的目的には有効ではない。

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この過去問の解説 (3件)

01

1× 1つまたは少数事例を対象として、個別的・全体的理解を追求する方法です。
2× 質的・量的データどちらも用いる場合があり、両者による総合的理解が重要です。
3○ 包括的な対象理解と、他事例との比較考察が推奨されています。
4× 私的文書も重要な情報源となります。
5× 事例研究法は説明的目的にも有効です。

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02

正解は3です。

1.事例研究では、集団ではなく1つの事例を扱うことがあるため、集団の分布に関心があるとはいいきれません。

2.量的データも研究対象となります。

3.事例の置かれた社会的文脈や個別の局面、状況の詳細な理解を目的とします。

4.私的文書も収集対象となります。

5.説明的目的にも有効です。

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03

1、不適切です。事例研究法は、一つの事例や少数事例の個別性を尊重した質的研究の事を言います。

2、不適切です。質的データ、量的データとも対象となります。

3、適切な内容です。事例研究法の対象となる事例は、特殊な事例も多くあり、そのような事例の場合は他の支援者が体験していない場面も多く見られます。それらを理解するために、事例の置かれた個別の局面などを残しておく事も求められています。

4、不適切です。対象者を支援する中で、日記や他者にあてた手紙などに重要な情報が含まれている場合もありますので、私的文書も収集対象となる場合があります。

5、不適切です。探索的目的、説明的目的とも有効な手法となります。

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