社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
相談援助の理論と方法 問103

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問題

社会福祉士試験 第29回(平成28年度) 相談援助の理論と方法 問103 (訂正依頼・報告はこちら)

事例を読んで、この場面におけるM福祉活動専門員(社会福祉士)によるAさんへの初回訪問時の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事例〕
Aさん(73歳、女性)は、自宅で一人暮らしをしている。6年前に夫を亡くし、一人息子とは疎遠になっている。Aさんは、数年前から食べ残しの物などを自宅に溜め込むようになり、庭までゴミが山積みとなって、悪臭を放っている。近隣住民は、Aさんに片付けるように何度も申し入れたが、Aさんは一向に片付けようとはしない。役所も、勝手に片付けることはできないでいる。そこで、社会福祉協議会のM福祉活動専門員がAさん宅を訪問した。

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この過去問の解説 (3件)

01

1× 初回訪問時は、まず信頼関係構築のため傾聴の姿勢で、思いを受容する必要があります。
2○ 主体性を尊重した質問方法であり、協力関係を築くのに有効です。
3× Aさんを非難することになる恐れのある発言です。
4× 情報が少ない中での指示的発言は不適切です。
5× 直接的な質問はクライエントを追い込むことにつながりかねません。

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02

正解は2です。

初回訪問時の対応として、Aさんとの信頼関係を築くことが優先されます。いきなりAさんに詰め寄ったり警戒させたりすような言動は適切ではありません。そのため、この事例では「何かお困りのことはありませんか」と問いかけることが最も適切といえます。

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03

対象者に対する初回訪問(インテーク)の際には、その対象者自身を否定する事無く受容する姿勢で関わり、信頼関係を築く事が重要です。

1、不適切です。
Aさんの思いを聞かずに近隣住民のネガティブな思いを初回訪問でいきなり伝えてしまう事は、Aさんの思いを尊重した支援とは言えません。
インテークの目的である信頼関係の構築にも結び付かないため、不適切な対応と言えます。

2、適切な内容です。
インテーク時にAさんが自分の生活している環境に対してどのように感じているかを知る事で、Aさん自身が今後どのように生活したいかという意向を知る事にも繋がります。

3、不適切です。
Aさんの自宅に置かれている物が不要な物かどうかはAさん自身にしか分かりません。
支援者が勝手に判断せず、Aさん自身が自宅に置かれてる物についてどのように感じているか確認する必要があります。

4、不適切です。
選択肢3と同様、Aさんが自宅にある物に対してどのような思いを持っているか分からない状況で処分を勧める事は、Aさんの意向に沿った支援とは言えません。

5、不適切です。
Aさんが物を溜めているという一つの行動だけに限定して確認するのではなく、まずはAさんという人自身やAさんの思いを知るための質問をする事が適切な行動と言えます。

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