社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
相談援助の理論と方法 問106
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問題
社会福祉士試験 第29回(平成28年度) 相談援助の理論と方法 問106 (訂正依頼・報告はこちら)
バイステック(Biestek,F.)の援助関係形成の原則に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 「自己決定の原則」は、クライエント自身や第三者に重篤な危害が及ぶことが想定される場合においても優先する。
- 「受容の原則」とは、ワーカーの個人的な価値観と一致する場合において、クライエントを受け止めることである。
- 「個別性尊重の原則」とは、他のクライエントと比較しながら、クライエントの置かれている状況を理解することである。
- 「非審判的態度の原則」とは、クライエントを一方的に非難したり、判断しないことである。
- 「統制された情緒的な関与の原則」とは、クライエント自身が自らの情緒的混乱をコントロールできるようにすることである。
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この過去問の解説 (3件)
01
2× 受容の原則とは、クライエントの人間としての尊厳と価値を尊重しながら、クライエントの全体に関わることです。
3× 個別性尊重の原則とは、クライエントを特定のひとりの人間として捉えることであり、そう捉えられることはクライエントの権利です。
4○ 非審判的態度の原則はクライエントの罪性や責任などを一方的に非難しない原則です。
5× 統制された情緒的な関与の原則とは、クライエントではなくワーカーがクライエントの感情に適切な形で反応することです。
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02
1.「自己決定の原則」において、クライエント自身や第三者に重篤な危害が及ぶことが想定される場合においては、人命が優先されます。
2.「受容の原則」とは、ワーカーの個人的な価値観と一致しない場合であっても、クライエントを受け止めることです。
3.「個別性尊重の原則」とは、他のクライエントと比較せずに、クライエントの置かれている状況を理解することです。
4.「非審判的態度の原則」とは、クライエントを一方的に非難したり、判断しないことです。
5.「統制された情緒的な関与の原則」とは、ワーカーが自らの情緒的混乱をコントロールできるようにすることです。
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03
クライエントの自己決定を支援する事は援助者の使命ですが、クライエント自身や第三者に重篤な危害が及ぶことが想定される場合はその危害を回避する事が優先されます。
2、不適切です。
受容の原則とはワーカーの価値観とクライエントの価値観が相反する場合であったとしても、ワーカー個人の価値観に左右されず、ありのままクライエントを受け入れる事を言います。
3、不適切です。
個別性尊重の原則とは、一人のクライエントを他のクライエントと比較するのではなく、その人個人として捉え、その人自身が今置かれている状況についてどのように考えているかを知るように努める事を言います。
4、適切な内容です。
5、不適切です。
統制された情緒的な関与の原則とは、クライエントの感情をコントロールできるようにする事ではなく、援助者が援助者自身の感情を理解し、それをコントロールした上でクライエントと関わるようにする事を指します。
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