社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
相談援助の理論と方法 問108

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この過去問の解説 (3件)

01

1× 閉じた質問とは「はい」「いいえ」で答えられる質問のことです。
2× 設問は「繰り返し」という技法の記述です。
3× ワーカーがクライエントの感情に気づき、相手に伝えることを感情の反映といいます。
4× 沈黙は、クライエントが自分の考えをまとめたり自身を洞察する時間です。ワーカーは沈黙が意味することを解釈し面接に活かす必要があります。
5○ アンビバレントとは相反する感情を同時に持つことです。相反する両感情が真の感情であることを認識する必要があります。

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02

正解は5です。

1.閉ざされた質問は、クライエントの考えや気持ちを確認するために用います。クライエントが自分の考えや気持ちを自由に表現できるように促すには、開かれた質問の方が適しています。

2.要約は、クライエントの言葉をそのまま繰り返すのではなく、要約して話の内容をまとめることです。

3.感情の反映とは、クライエントの感情をワーカーが言語化して返すことです。

4.沈黙場面では、ワーカーが指示的に関わるのではなく、クライエントの発言を待つことが大切です。

5.非言語的な表現においては、クライエントの相反する感情や葛藤など、アンビバレントな感情を理解しながら観察します。

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03

1、不適切です。
閉ざされた質問は「はい」「いいえ」の二択で答えられる質問の仕方の事を指し、利用者が答えやすいよう配慮された質問形態と言えます。
選択肢の内容は「開かれた質問」の説明になります。

2、不適切です。
要約とはクライエントが話した内容の大切な部分をまとめ、それを言葉として繰り返す事を指します。

3、不適切です。
感情の反映とは、クライエントの感情をありのままに受け止め、それを言葉としてまとめた上でクライエントに伝える事を指します。

4、不適切です。
クライエントが沈黙する理由は、混乱しているためだけとは言えません。
ワーカーに対して話しづらい内容のため戸惑っていたり、ワーカーを信頼しきれておらず、話をして良いか躊躇しているなどの理由も考えられます。
そのため、沈黙場面ではクライエントに話していただけるような働きかけをワーカーが行う事が大切になります。

5、適切な内容です。
「アンビバレントな感情」とは同じ対象の物や人に対して、ポジティブな感情とネガティブな感情の両方の気持ちを抱く事を指します。

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