社会福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
心理学理論と心理的支援 問11
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問題
社会福祉士試験 第30回(平成29年度) 心理学理論と心理的支援 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
集団における行動に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 社会的ジレンマとは、集団的な討議を行うことによって、より安全志向な結論が得られやすくなることをいう。
- ピグマリオン効果とは、集団において多数派の意見や期待に合わせて、個人の意見や行動が変化することをいう。
- 傍観者効果とは、緊急的な援助を必要とする場面であっても、周囲に多くの人がいることによって、援助行動が抑制されることをいう。
- 同調とは、他者の存在によって作業の効率が向上することをいう。
- コーシャス・シフトとは、集団のメンバーの多くが個人的利益を追求した行動をとることで、集団全体にとって不利益な結果となることをいう。
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この過去問の解説 (4件)
01
1.社会的ジレンマとは、集団のメンバーの多くが個人的利益を追求した行動をとることで、集団全体にとって不利益な結果となることをいいます。
2.ピグマリオン効果とは、意見や期待に合わせて、個人の意見や行動が変化することをいいます。集団や多数派である必要はありません。
3.傍観者効果とは、緊急的な援助を必要とする場面であっても、周囲に多くの人がいることによって、援助行動が抑制されることをいいます。
4.同調とは、自分の思いとは異なる周囲の行動や意見に合わせてしまうことをいいます。
5.コーシャス・シフトとは、集団的な討議を行うことによって、より安全志向な結論が得られやすくなることをいいます。
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02
傍観者効果の事例としては、「いじめの存在を知っていても、誰も止めない」「交通事故を目の当たりにしても、誰も通報しない」といったことが挙げられます。
その他の解説は、以下のとおりです。
1.『コーシャス・シフト』の説明です。反対に、集団での意思決定によって個人よりもリスクが高くなることを『リスキー・シフト』と呼びます。
社会的ジレンマとは、社会において個人の選択は合理的に思えても、社会全体で見ると非合理的な結果を生んでしまう事象のことです。
2.『同調』の説明です。
ピグマリオン効果は、アメリカの教育心理学者・ローゼンタールが提唱した概念。人は期待された通りの結果を出す傾向があるとし、「教師が期待をかけた生徒とそうでない生徒では、成績に明らかな違いが見られた」という実験が有名です。
4.『社会的促進』の説明です。
同調は、集団における多数派に合わせて、個人の意見や行動が変化することを指します。(選択肢2の内容)
5.『社会的ジレンマ』の説明です。
コーシャス・シフトとは、集団的な討議によって、個人での意思決定よりも安全志向な結論が得られやすくなることを指します。(選択肢1の内容)
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03
2.ピグマリオン効果とは、相手の期待に合わせた結果として、その期待に応える成果をあげることで、相手が集団や多数派である必要はありません。
3. 傍観者効果とは、緊急的な援助を必要とする場面であっても、周囲に多くの人がいることによって、援助行動が抑制されることを指します。
4.同調とは、集団において多数派の意見や期待に合わせて、個人の意見や行動が変化することです。
5.コーシャス・シフトとは、集団的な討議を行うことによって、より安全志向な結論が得られやすくなることです。
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04
1.誤答
集団的な討議を行うことによって、より安全志向な結論が得られやすくなるという概念は「コーシャスシフト」の説明です。一方、集団的な討議を行うことで、危険志向を増大させるという概念は「リスキーシフト」です。
2.誤答
ピグマリオン効果とは、相手に期待することで、相手もその期待に応えることで結果的に期待が達成されるという効果です。
集団において多数派の意見や期待に合わせて、個人の意見や行動が変化することをいうのは「同調」です。
3.正答
正答です。
傍観者効果とは、緊急的な事象や援助を必要とする場面で、周囲に多くの人がいると「自分以外の誰かがやってくれる・助けてくれる」などと考え、自ら行動を起こさず見ているだけという集団心理の一つです。
4.誤答
他者の存在によって作業の効率が向上するのは「社会的促進」です。
一方、集団で作業を行うことで、個人が、自分一人が手を抜いても大丈夫と考えることで、作業効率が低下することを「社会的手抜き」といいます
「同調」については選択肢2を参照してください。
5.誤答
集団のメンバーの多くが個人的利益を追求した行動をとることで、集団全体にとって不利益な結果となるのは「社会的ジレンマ」の説明です。
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