社会福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
社会保障 問52

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問題

社会福祉士試験 第30回(平成29年度) 社会保障 問52 (訂正依頼・報告はこちら)

公的年金制度の沿革に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 社会保障制度が本格的に整備されるようになった第二次世界大戦後、厚生年金保険制度が創設された。
  • 国民年金法が1959年( 昭和34年 )に制定され、自営業者等にも公的年金制度を適用することにより、国民皆年金体制が実現することになった。
  • オイルショックに伴う急激なインフレに対処するため、1973年( 昭和48年 )改正により、厚生年金の給付水準を一定期間固定することとした。
  • 持続可能な制度にする観点から、2004年( 平成16年 )改正により、老齢厚生年金の支給開始年齢を段階的に65歳から67歳に引き上げた。
  • 将来の無年金者の発生を抑える観点から、2012年( 平成24年 )改正により、老齢基礎年金の受給資格期間を25年から30年に延長した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.厚生年金保険制度の創設は、1942年の労働者年金保険法の制定、1944年の厚生年金保険法への改称に見られるように、第二次世界大戦中となります。

2.1959年に国民年金法が制定され、自営業者等にも公的年金制度を適用することにより、国民皆年金体制が実現することになりました。

3.1973年に、年金給付水準の引き上げ、物価スライド制・標準報酬月額の再評価制が導入されました。固定はされていません。

4.2004年の改正において、老齢厚生年金の支給開始年齢の67歳への段階的な引き上げは行われていません。

5.2012年の改正において、老齢基礎年金の受給資格期間は10年に短縮されました。

参考になった数103

02

正解は2です。

1.厚生年金制度は第二次世界大戦中に創設されました。
2.設問のとおりです。
3.厚生年金の給付水準の固定は行われていません。
4.老齢厚生年金の支給開始年齢の引き上げは行われていません。
5.平成29年8月より、老齢基礎年金の受給資格期間は10年以上になりました。

参考になった数31

03

正解は2です。

1→1941年( 昭和16年 )に厚生年金保険制度は始まりました[労働者年金保険法]。

2→国民年金法が1959年( 昭和34年 )に制定され、自営業者等にも公的年金制度を適用することにより、国民皆年金体制が実現することになりました。

3→1973年( 昭和48年 )改正により、年金物価スライド制による年金額の自動改定がはじまりました。厚生年金の給付水準を一定期間固定するというのは、誤りです。

4→2004年( 平成16年 )以前より、老齢厚生年金の支給開始年齢は引き上げられています。

この2004年の引き上げに関する話題というと、高年齢者等雇用安定法改正によって「定年の引き上げ」という内容が盛り込まれたことがあります。

5→老齢基礎年金の受給資格期間が延長されたことはありません。

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