社会福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
社会調査の基礎 問90
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問題
社会福祉士試験 第30回(平成29年度) 社会調査の基礎 問90 (訂正依頼・報告はこちら)
質的調査に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- エスノメソドロジーの会話分析は、民族の文化を描きだす方法である。
- グラウンデッド・セオリー・アプローチでは、分析を進めた結果としてこれ以上新しい概念やカテゴリーが出てこなくなった状態を、理論的飽和と呼ぶ。
- 非構造化面接とは、インタビューの質問項目をある程度計画しておき、話の流れに応じて柔軟に聞き取りをしていく方法である。
- トライアンギュレーションとは、調査者と調査対象者が協力して行う調査方法である。
- フォーカスグループインタビューとは、無作為に選ばれた調査対象者を集め、グループで聞き取りを行う方法である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.エスノメソドロジーとは、人びとが日常的に行なっているやり取りを観察・記述する方法です。民族に限定していません。民族の文化を描きだす方法は、エスノグラフィーです。
2.グラウンデッド・セオリー・アプローチでは、分析を進めた結果としてこれ以上新しい概念やカテゴリーが出てこなくなった状態を、理論的飽和と呼びます。
3.インタビューの質問項目をある程度計画しておき、話の流れに応じて柔軟に聞き取りをしていく方法は、半構造化面接です。非構造化面接は、インタビューの質問項目を決めずに行います。
4.トライアンギュレーションとは、データ、調査者、理論、技法を組み合わせて行う調査方法です。
5.フォーカスグループインタビューとは、条件を満たす調査対象者を集め、グループで聞き取りを行う方法です。
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02
1.エスノメソドロジーではなく、エスノグラフィーです。
2.設問のとおりです。
3.設問は半構造化面接の説明です。
4.トライアンギュレーションとは、複数の研究技法を組み合わせて仮説的推論の妥当性を高めることです。
5.無造作ではなく、条件に合った対象者にしぼって聞き取りを行う方法です。
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03
正解は2です。
選択肢のとおり、グラウンデッド・セオリー・アプローチでは、分析の結果、これ以上新しい概念などが出てこない状態を理論的飽和と呼びます。
各選択肢については以下のとおりです。
1→エスノメソドロジーとは、会話分析を中心に様々な秩序を見いだす研究のことを言います。民族の文化を描きだす方法は、エスノグラフィーです。
3→選択肢は、半構造化面接の説明です。非構造化面接は、質問項目を用意せずに話の流れで聞き取りを行なうものです。
4→トライアンギュレーションとは、研究の精度を高めるために、研究者や手法、視点を変え組み合わせる方法です。
5→フォーカスグループインタビューは、条件を満たす調査対象者を集めて行なうものです。
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