社会福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
相談援助の理論と方法 問101

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問題

社会福祉士試験 第30回(平成29年度) 相談援助の理論と方法 問101 (訂正依頼・報告はこちら)

事例を読んで、この場面における解決志向アプローチに基づくFスクールソーシャルワーカー( 社会福祉士 )の対応方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔 事例 〕
Gちゃん( 9歳、女児 )には、1年ほど前から不登校の傾向が見られる。Fスクールソーシャルワーカーは、Gちゃん宅を訪問し、Gちゃんやその母親と2週間に1回程度の定期的な面接を行っていた。しかし、登校できる日数が徐々に減ってきた。
Gちゃんは学校に行きたいと思っているが、朝起きると身体が動かず、登校することができないとのことであった。
  • Gちゃんが学校に行くことのできない原因の分析を行った。
  • Gちゃんに、変える必要のある考え方や行動について伝えた。
  • Gちゃん自身ではなく、家族の問題の克服を目指した。
  • Gちゃんに、学校に行き授業を受ける必要性を強く意識させた。
  • Gちゃんが学校に行くことのできた日の状況や行動に焦点を当てた。

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この過去問の解説 (3件)

01

1× 設問にある原因の分析は診断主義的アプローチです。
2× 認知や行動変容アプローチの説明です。
3× 家族システムアプローチの説明です。
4× 必要性に訴えかける方法も場面によっては有効ですが、解決志向アプローチではありません。
5○ 問題が解決した状態に焦点をあて、解決状態の常態化を目指すのが、解決志向アプローチです。

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02

正解は5です。

解決志向アプローチに基づく対応方法を選択する問題です。解決志向アプローチは、クライエントを批判的にとらえずに直接的な解決を目指す方法です。

1.できない原因に着目して分析することは、解決志向アプローチではありません。

2.変える必要のある考え方や行動について指示的に伝えることは、解決志向アプローチではありません。

3.事例から家族の問題があることは読み取れないため、家族の問題の克服を目指すことは適切ではありません。

4.学校に行き授業を受ける必要性を指示的に強く意識させることは、解決志向アプローチではありません。

5.学校に行くことのできた日の状況や行動に焦点を当てることは、問題を切り抜けてきたこれまでの対処方法を探ることにつながるため、解決志向アプローチといえます。

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03

正解は5です。

解決志向アプローチは、問題の原因を追及するのではなく、解決に役立つ能力や強みに焦点を当て解決していく手法のため、学校にいくことができた日の状況を知ることが適切です。

各選択肢については以下のとおりです。

1→この選択肢は、診断主義アプローチの手法です。

2→この選択肢は、行動変容アプローチの手法です。

3→この選択肢は、家族システムアプローチの手法です。

4→必要性を意識させることが必要になることもありますが、解決志向アプローチの手法ではありません。

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