社会福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
相談援助の理論と方法 問107
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問題
社会福祉士試験 第30回(平成29年度) 相談援助の理論と方法 問107 (訂正依頼・報告はこちら)
事例を読んで、L社会福祉士が、個別支援を地域支援に展開していくための対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔 事例 〕
社会福祉協議会に勤務するL社会福祉士は、民生委員からMさん( 72歳、男性 )のことが気になると相談を受けた。Mさんは1年ほど前に妻を亡くし、それ以降、自宅に閉じ籠もっているという。その後、民生委員とMさん宅を訪問するうちに、「慣れない家事に苦労し、悩みを打ち明けられる人もいない」という思いを聞くことができた。民生委員によると、この地域には一人暮らしの男性高齢者が他にもいるということだった。
〔 事例 〕
社会福祉協議会に勤務するL社会福祉士は、民生委員からMさん( 72歳、男性 )のことが気になると相談を受けた。Mさんは1年ほど前に妻を亡くし、それ以降、自宅に閉じ籠もっているという。その後、民生委員とMさん宅を訪問するうちに、「慣れない家事に苦労し、悩みを打ち明けられる人もいない」という思いを聞くことができた。民生委員によると、この地域には一人暮らしの男性高齢者が他にもいるということだった。
- 民生委員にMさん宅での食事づくりを依頼する。
- Mさんに対し、介護保険制度における訪問介護の利用を勧める。
- Mさんに対し、友人を作るように助言する。
- 住民に呼び掛け、Mさんと同じような状況にある高齢者が参加しやすい居場所づくりを進める。
- 一人暮らしは困難と判断し、施設入所に向けて手続を進める。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.民生委員に食事づくりを依頼することは、民生委員の負担にもなり、個別支援としても適切ではありません。
2.Mさんが介護認定を受けているかどうか、事例からは読み取れないため、介護保険制度における訪問介護の利用を勧めることは適切ではなく、個別支援を地域支援に展開していくための対応が設問から求められていることからも適切な解答とはいえません。
3.友人を作るように助言するだけでは適切な対応とはいえません。友人が作れる環境づくりも含めた働きかけが必要です。
4.住民に呼び掛け、Mさんと同じような状況にある高齢者が参加しやすい居場所づくりを進めることは、個別支援を地域支援に展開していくための対応として最も適した対応といえます。
5.事例からは、一人暮らしが困難とまでは読み取ることができず、施設入所に向けて手続を進めることは、個別支援としても適切ではありません。
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02
2× Mさんが介護認定を受けているか不明です。
3× 自助努力だけでなく、友人が作れる環境づくりが必要です。
4○ 個別支援を地域支援に展開していくための対応として、最適な対応です。
5× 一人暮らしが困難と判断できない場面です。
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03
という地域ニーズに気づくことがポイントです。
1× 民生委員の仕事は担当地域の実態把握と相談援助、情報提供であり、
食事作りは業務外の内容です。
2× 「悩みを打ち明けられる人もいない」という
Mさんのニーズに訪問介護は不適切です。
「一人暮らしの男性高齢者がMさん以外にもいる」
という地域資源を活用するべきでしょう。
3× 自宅に閉じ籠もっているMさんに
友人を作るように助言するのは不適切です。
友人を作るような環境整備、通所介護のような
サービスを勧めるなど具体的な方策を提案するべきでしょう。
4〇 正しいです。
Mさんの課題を地域のニーズとしてとらえて、支援に発展させています。
5× Mさんは「家事に苦労してる」と言っていますが、
現時点では「生活が困難である」と断定はできません。
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