社会福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
心理学理論と心理的支援 問11
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問題
社会福祉士試験 第31回(平成30年度) 心理学理論と心理的支援 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
防衛機制に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 父から叱られ腹が立ったので弟に八つ当たりした。これを置き換えという。
- 攻撃衝動を解消するためにボクシングを始めた。これを補償という。
- 苦手な人に対していつもより過剰に優しくした。これを投影という。
- 飛行機事故の確率を調べたら低かったので安心した。これを合理化という。
- 失敗した体験は苦痛なので意識から締め出した。これを昇華という。
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この過去問の解説 (3件)
01
自我における防衛機制の具体例から答えを導く問題です。
1○ 怒りの対象は父なのに、弟に対象の「置き換え」が生じています。
2× 攻撃衝動を解消するためにボクシングを始めるのは「昇華」です。
3× 苦手なのに過剰に優しくするのは、気持ちと行為が正反対なので「反動形成」に当たります。
4× 飛行機事故の確率を調べる行為は、知性で気持ちをコントロールしているので「知性化」です。
5× 思い出したくない失敗などを意識から締め出すことは、「抑圧」に当たります。
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02
2.× 設問の内容は、『昇華』の意味です。
補償とは、自らの弱点とは対照的な分野に優越性を築くことによって、心を充足させようとすることです。
3.× 設問の内容は、『反動形成』の意味です。
投影とは、自分自身が感じている感情を、相手も感じているようにとらえることです。
4.× 設問の内容は、『知性化』の意味です。
合理化とは、理由を付けて自分を正当化したり、ほかのものに責任転嫁することです。
5.× 設問の内容は、『抑圧』です。
昇華とは、現実の社会で認められない行動を、芸能やスポーツなど誰にでも評価されるもので認められ、発散することです。
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03
置き換えは自分より立場が上の者から与えられたストレスを解消するために、自分より下の立場にある者などにそれをぶつけて解消する方法の事を言います。
2、不適切です。選択肢は「昇華」にあたる内容です。
昇華は、社会的に見て不適切である感情によるストレスを、他の社会的に認められている行動を行う事で解消する事を指します。
3、不適切です。選択肢は「反動形成」にあたる内容です。
本事例の場合は、相手が苦手であるという気持ちとあえて逆の行動を取り、その感情を押し殺す事で自分の心を守る事に繋げています。
4、不適切です。選択肢は「知性化」にあたる内容です。
知性化は、事実に基づくデータなどを使用し、客観的にその事象を理解しようとする事を指します。
対して「合理化」は自分自身の行動などが思い通りにいかなかった時に、自分にとって都合の良い論理を用いて思い通りにいかない原因は相手にあると決めつけてしまう考え方の事などを指します。
5、不適切です。選択肢は「抑圧」にあたる説明です。
抑圧は自分にとって辛い気持ちなどを無意識に押し込めてしまう事を言います。
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