社会福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
社会理論と社会システム 問19

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問題

社会福祉士試験 第31回(平成30年度) 社会理論と社会システム 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

社会集団に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 第一次集団とは、ある特定の目的のために人為的に作り出された組織である。
  • フォーマルグループとは、企業や官庁のような一定の目的のために成文化された規則と命令系統を持つ組織である。
  • ゲゼルシャフトとは、相互の感情や了解に基づく緊密な結び付きによる共同社会である。
  • 準拠集団とは、共同生活の領域を意味し、典型的な例は地域社会である。
  • コミュニティとは、特定の共通関心を追求するために明確に設立された社会集団である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.× 第一次集団とは家族や近隣集団など、日常的に直接接触して、相互に連帯感や一体感を共有できている集団のことです。

2.〇 フォーマルグループとは、会社や委員会などの中で制度化されている中で役割や地位が決められている集団のことです。

3.× ゲゼルシャフトとは、ドイツの社会学者テンニースが設定したもので、人間がある特定の目的を達成するために、作為的に形成した集団のことをいいます。

4.× 準拠集団とは、個々人が所属していると考えられる集団のことです。例えば家族・学校・友人関係・趣味など。サービスへの態度や購買意欲は、この準拠集団の影響からきていると言われています。

5.× コミュニティとは、同じ地域に住みながら利害を共にして、政治・経済・風俗などにおいて深く結びついている集団のことです。

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02

集団について基本的な知識の問題です。確実に得点を狙っていきましょう。

1× 社会学者クーリーによって提唱された概念で、
家族や友人など親密な関係性で成り立つ集団を第一次集団といいます。
ある特定の目的のために人為的に作り出された組織は、
第二次集団に当たります。

2○ 正しいフォーマルグループの説明です。
一方、自助や共助によって成立する集団をインフォーマルグループと呼びます。

3× ゲゼルシャフトとは、選択意志を基礎とし、
ある特定の目的のために人為的に作り出された集団です。
選択肢はゲマインシャフトの説明になります。

4× 準拠集団とは自分の意識や態度を決定する時、基準とする集団を指します。
選択肢はコミュニティの説明になります。

5× コミュニティではなく、正しくは「アソシエーション」です。

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03

1、不適切です。
第一次集団とは、家族など普段直接接触しており、強い一体感や連帯感を持つ集団の事を指します。選択肢の内容は「機能集団」の説明です。

2、適切な内容です。

3、不適切です。
ゲゼルシャフトとは、特定の目的(利益追求など)を達成する事を共通認識に持つ合理的集団の事を指します。
感情に基づく結びつきではなく、契約などで結ばれたドライな関係であると言えます。

4、不適切です。
準拠集団とは、人の考え方や価値観などに大きな影響を与える集団の事を指します。
準拠集団においては、その集団を構成する人達に対して「こうあるべきである」という模範を示している事が特徴となっています。
選択肢の内容は「コミュニティ」の説明です。

5、不適切です。選択肢の内容は「アソシエーション(結社)」の説明です。

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