社会福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
相談援助の基盤と専門職 問93

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問題

社会福祉士試験 第31回(平成30年度) 相談援助の基盤と専門職 問93 (訂正依頼・報告はこちら)

ポストモダンの影響を受けたソーシャルワークに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • クライエントの主体性や語りを重視する。
  • クライエントの欠点を直す援助を指向する。
  • 社会構成主義への批判から発展している。
  • 客観主義、実証主義を追求する。
  • サービス提供の効率性を求める。

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この過去問の解説 (3件)

01

ポストモダンの影響を受けた代表的なソーシャルワークは
エンパワーメント、ストレングス、ナラティブモデルが挙げられます。
以上の具体的な理論から正解を導くといいと思います。

1○ 正しいです。
特にナラティブモデルは、主体性や語りが重要視されます。

2× クライエントの欠点を直すではなく、長所に注目します。
ストレングスモデルが代表例です。

3× 社会構成主義の批判ではなく、正しくは
「近代における社会・制度・思想などの一元的な原理」を批判していました。

4× 客観主義、実証主義を追求したのはモダンの時です。
ポストモダンは主観という立場を取ります。

5× サービス提供の効率性などの生産性よりも、個人の主観を求めます。

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02

①正しい記述です。ソーシャルワークにおいてポストモダンの影響の有無に限らず、クライエントの主体性や語りは重視されるポイントです。

②クライアントの欠点を直すといった指示的な援助も、ソーシャルワークの観点から適切なものとは言えません。

③社会構成主義への批判ではなく、影響を受けているとされています。

④人が客観的と思っていることが、実は様々な影響を受けて構成されている「その人にとっての客観的事実に過ぎない」という考え方です。

⑤サービス提供の効率性を求めるものではありません。

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03

1、適切な内容です。ポストモダニズムの考えから生まれた援助手法として、ストレングスモデルがあります。ストレングスモデルの特徴として、クライエントに主体的に自身の思いを語ってもらい、支援者と共有する事が挙げられ、設問と合致します。

2、不適切です。ポストモダンソーシャルワークはクライエントの主体的な行動を重視しています。設問はクライエントに働きかけ、欠点を直すような行動に変えられるよう意図的にアプローチする行動変容アプローチに近い内容となっています。

3、不適切です。ポストモダンの影響を受けたソーシャルワークの基盤は、社会構成主義とされています。

4、不適切です。客観主義、実証主義を追求するものではありません。

5、不適切です。サービス提供の効率性を求める考え方ではありません。

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