社会福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
相談援助の理論と方法 問109

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問題

社会福祉士試験 第31回(平成30年度) 相談援助の理論と方法 問109 (訂正依頼・報告はこちら)

事例を読んで、児童養護施設のE家庭支援専門相談員(社会福祉士)の退所に向けた援助に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。

〔事例〕
児童養護施設に入所しているFちゃん(11歳、女児)は、母親の引取り希望をはじめのうちは喜んでいた。しかし、週末の一時帰宅を繰り返すうち、母親と二人で暮らすことの不安をE家庭支援専門相談員に訴えるようになった。
  • E家庭支援専門相談員が方針を考えて決定するので、Fちゃんは心配しなくてよいと伝える。
  • Fちゃんが不安を訴えていることを児童相談所に報告し、今後の援助について連携を図る。
  • 母親の意向を大切にするよう、Fちゃんを励ます。
  • 家に帰る計画についてどうするかを一緒によく考えていこうとFちゃんに伝える。
  • 今の不安は退所する時には誰でも感じることだから考えなくてよいと伝える。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.× E家庭支援専門相談員が方針を決定するのではなく、Fちゃんの気持ちに寄り添った対応をすることが望ましいです。

2.〇 Fちゃんの思いを児童相談所や関係機関に報告し、情報共有や連携を図ることが大切です。

3.× この場合は母親の思いも受け止めつつ、Fちゃんの思いもくみ取ることが望ましいです。両者がどのようにすれば最善なのかを考えていく必要があります。

4.〇 Fちゃんは母親と一緒に生活をすることに対し、期待と不安が入り混じっている状況です。Fちゃんの気持ちに寄り添い一緒に考えていく対応は適切です。

5.× 誰でも感じることだという気持ちをFちゃんに押し付けるのは対応としてふさわしくありません。

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02

児童養護施設を退所し、家庭に戻る際、施設側の相談員における役割について問われています。

1× 今回のケースでは家庭に戻るため、児童相談所が方針を決める役割を担います。

2○ 正しいです。
児童相談所が主にリードし、E相談員はサポート側に徹することが大切です。

3×  母親の意向よりも、Fちゃんの気持ちを尊重しなければいけません。

4○ 正しいです。
11歳の児童であっても、一緒になって支援を考えることが大切です。

5× 「誰でも感じることだから」とFちゃんの不安に寄り添っていない発言が、不適切です。

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03

正解:2,4番です。

1、 家庭支援専門相談員が方針を決定してはいけません。
  自己決定ができるような支援が望ましいです。

2、 設問の通りです。

3、 母親の意向だけをくみ取るのではなく、Fちゃんの気持ちもくみ取り
  大切にする事が望ましいです。

4、 設問の通りです。

5、 不安を訴えているので、不安を取り除く支援を考える事が重要です。

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