社会福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
相談援助の理論と方法 問110

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問題

社会福祉士試験 第31回(平成30年度) 相談援助の理論と方法 問110 (訂正依頼・報告はこちら)

アウトリーチに関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
  • 支援を求めて相談室を訪れるクライエントを対象とする。
  • 相談援助過程の援助開始時だけではなく、援助が始まった後も有効である。
  • 慈善組織協会(COS)の友愛訪問員活動に起源を持つ。
  • 所属機関のバックアップを必要としない対応方法である。
  • 地域住民とのつながりの構築は不要である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:2,3番

1、 支援を求めている人のところへ直接的に出向いて、
  心理的なケアとともに必要とされる支援に取り組むことです。

2、 設問の通りです。

3、 設問の通りです。

4、 訪問活動においては、援助者が心理的に巻き込まれないことに気をとられ、
  有効な支援が展開できない場合もあるので、
  援助者が相談できるような体制づくりは必要です。

5、 地域の中での人とのつながりを作ることで、近隣の助け合いと、
  専門職ネットワークがつながっている状態は必要です。

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02

アウトリーチについて、COSの歴史を踏まえた非常に良い問題です。

地域福祉においてこの概念は大切ですので、覚えておきましょう。

1× アウトリーチはクライエントが自ら相談するものではありません。
自宅訪問などして、援助者側がクライエントに近づいていくアプローチです。

2○ 正しいです。
援助が始まった後もカンファレンスを開いたり、個別に訪問・相談することは有効です。

3○ 正しいです。
慈善組織協会(COS)はコミュニティーワークの源流を生み出した組織として知られます。
そして、友愛訪問員活動はアウトリーチのさきがけでもあります。

4× 行政や社協などのバックアップが必要になることがあります。

5× アウトリーチで地域支援ニーズを発見する時は地域住民とのつながりが
不可欠になります。

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03

1.× アウトリーチとは相談員が問題を抱えた人のいる地域社会や生活空間に直接出向き、相談援助を行うことです。

2.〇 クライエントのニーズは潜在的に存在していることが多いため、援助が始まったあとにも積極的にニーズを把握する必要があります。

3.〇 アウトリーチの発祥として、COSの友愛訪問活動を挙げています。

4.× アウトリーチ活動を行うワーカーのバックアップ体制が必要となります。

5.× クライエントの潜在的なニーズを把握するため、地域住民などインフォーマルな部門の連携は必要だといえます。

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