社会福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
福祉サービスの組織と経営 問120

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問題

社会福祉士試験 第31回(平成30年度) 福祉サービスの組織と経営 問120 (訂正依頼・報告はこちら)

リーダーシップの理論に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • パス・ゴール理論では、メンバーの目標達成のための道筋を明示することが、リーダーシップの本質であるとしている。
  • フィードラー理論に代表される「条件適合理論」において、リーダーの行動は「構造づくり」と「配慮」に集約される。
  • 三隅二不二は、リーダーシップの行動面に注目して、集団の「目標達成行動」と「集団維持機能」の2次元で類型化したSL理論を示した。
  • カリスマ的リーダーシップでは、リーダーのスタイルを任務実行志向と人間関係志向に分類する。
  • マネジリアル・グリッドでは、「人に対する関心」と「業績に対する関心」の2軸で類型化し、「1・1型」が最も理想的なリーダーシップのスタイルであるとしている。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.〇 パス・ゴール理論とは、リーダーシップの本質は「メンバーがゴールを達成するにはリーダーがどのような道筋を通ればいいのかを示すことである」という考えに基づいています。

2.× フィードラー理論に代表される条件適合理論において、リーダーの行動は「業務遂行重視」と「人間関係重視」に集約されます。

3.× 三隅二不二が示したのはPM理論です。PM理論では、リーダーシップはP(目的達成機能)とM(集団維持機能)という二つの機能により構成されるとしています。

4.× カリスマ的リーダーシップ論とは、規定のルール通りに部下をマネジメントする時代から、将来のビジョンを描く資質がリーダーに求められるようになってきたということから生まれた理論です。

5.× マネジリアル・グリット論では、リーダーの行動スタイルを「人間に関する関心」「業績に関する関心」に大別し、典型的な5つのリーダーシップ類型に分類し、最も理想的なリーダー類型は「9:9型」であるとしています。

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02

リーダーシップ論について、似たような言葉が多く出てくるので、混乱しないように気を付けましょう。

1○ 正しいです。
パス・ゴール理論とはハウス(R.House)が提唱し、リーダーシップを指示型・支援型・達成型・参加型の4つに分類しています。

2× シャートルのオハイオ研究の説明です。
フィードラー理論はリーダーの行動をLPC(Least Preferred Coworker)を用いて数値化しています。
そして、LPCが低いと「任務実行志向」、高い場合は「人間関係志向」と定義しています。

3× SL理論ではなく、正しくは「PM」理論です。
目標達成行動(P:Performance)、集団維持機能(M:Maintenance)を縦横軸に設定し、PM型、Pm型、pM型、pm型の4つのリーダーシップに分けています。
ちなみに、SL理論(Situational Leadership)はハーシィとブランチャードが提唱した理論です。
彼らのリーダーシップ論は、部下の成長度によって有効なスタイルが異なるとされ、参加的・委任的・説得的・教示的の4つに分類しています。

4× フィードラー理論の説明です。
カリスマ的リーダーシップ理論は部下からカリスマと認知されることでリーダーシップが発揮できるという理論です。

5× 1・1型ではなく、「9・9型」が最も理想的とされています。
1・1型は仕事や人間関係にも無関心なリーダーとされています。

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03

正解1番です。

1、 設問の通りです。

2、「条件適合理論」は 「リーダーが部下に接するスタイル」と「リーダーに与えられた支配力および影響力の大きさ」の2つに着目するリーダーシップ理論です。
「構造づくり」と「配慮」はリーダーシップの二要因論の説明です。

3、三隅二不二が提唱したのは、PM理論です。

4、フィードラー理論の説明です。

5、最も理想的なリーダーシップであるのは、「9・9型」です。

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