社会福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
社会調査の基礎 問90

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この過去問の解説 (3件)

01

1.正。
グラウンデッド・セオリー・アプローチにおける軸足コーディングは、単一カテゴリーと複数のサブカテゴリーを関連づける方法です。

2.誤。
プリコーディングとは、最初(pre)に分かっているものにコードをつけることをさします。
調査者が後からコードの割当てをすることは、アフターコーディングといいます。

3.誤。
会話分析の関心は、会話内容も重視されます。

4.正。
ミックス法は、質問紙などの量的調査とインタビューなどの質的調査を組み合わせる方法です。

5.誤。
オープンコーディングでは、カテゴリー、特性、次元を生成します。
対象者が使っている言葉をそのままコードとして用いることを、インビボコーディングといいます。

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02

1、適切な内容です。
グラウンデッド・セオリー・アプローチにおいては、元のインタビューなどのデータを読み込み、それを切片化した後にラベルづけし、類似ラベルを一つのカテゴリーとしてまとめ上げます。
そのカテゴリーを複数のサブカテゴリーと関連付けて説明する事を軸足コーディング(アクシャルコーディング)と言います。

2、不適切です。
プリコーディングとは調査結果を集計しやすくするために、事前に回答に記号や番号などを割り振っておく事を言います。
選択肢の説明はアフターコーディングの説明です。

3、不適切です。
会話分析においては、会話内容はもちろんの事、会話の構造や間の取り方、声のトーンなどあらゆる内容に関心を向ける事が求められています。

4、適切な内容です。
量的調査と質的調査を組み合わせるミックス法は、それぞれの調査方法で不足する部分やデメリットとなる部分を補う事が出来るため、より正確な調査結果を得る事が可能な調査方法であると言えます。

5、不適切です。
オープンコーディングの手順はまず、インタビューデータを読み込み文章化した後、その文章をバラバラにして切片化します。
その切片を類似した切片とまとめ上げてラベルを作り、内容が似たラベル同士をさらにまとめ、カテゴリー化する事を言います。

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03

調査方法についての具体的な内容についての出題です。
第26回の試験でも類似の問題が出題されています。
特に、グラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)は
理解するのに苦労しますが、頻出ワードなのでおさえておきましょう。

1〇 正しいです。
GTAとは質的研究のカテゴリー分析の代表例です。
プロパティ(自分の視点)、ディメンション(プロパティの内容)から、
データにラベリングすることで、カテゴリー分析を行います。
基本として、オープン・コーディング、軸足コーディング、選択コーディング
の順に行われます。

2× プリコーディングではなく、
正しくは「アフターコーディング」の説明です。

3× 会話内容も調査対象に含まれます。

4〇 正しいです。
量的・質的調査を組み合わせた調査法です。

5× オープンコーディングではなく、
正しくは「インビボコーティング」の説明です。

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