社会福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
相談援助の理論と方法 問107
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問題
社会福祉士試験 第32回(令和元年度) 相談援助の理論と方法 問107 (訂正依頼・報告はこちら)
ソーシャルワークにおける援助関係に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ラポールとは、被援助者に代わって援助者が意思決定することを表す。
- パートナーシップとは、援助者と被援助者が共に課題に取り組む関係性を表す。
- 逆転移とは、被援助者が自己の感情を援助者に向けることを表す。
- パターナリズムとは、援助者と被援助者間の情動的な絆(きずな)を表す。
- アタッチメントとは、被援助者が援助者から自立している状態を表す。
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この過去問の解説 (3件)
01
ラポールとは援助者と被援助者の間に信頼関係が構築され、お互いに安心感を持ってコミュニケーションが取れる関係となっている状態の事を指します。
2、適切な内容です。
3、不適切です。選択肢の内容は「転移」の説明となります。
逆転移とは、援助者が被援助者に対して自分の経験に基づいて生まれた感情を投影してしまう事を指します。
この状態に陥った際に、援助者は自分の支援を客観的に判断する事が困難になってしまうため、スーパービジョンを受けたり、場合によっては支援者の交代などの必要がある事もあります。
4、不適切です。
パターナリズムとは、援助者が被援助者の意思を考慮せず、援助者が必要と考える支援を行ってしまう事を指します。
パターナリズムと逆の意味の言葉として「インフォームドコンセント」があります。
5、不適切です。
アタッチメントとは、特定の人同士に築かれる愛着形成の事を指します。
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02
パートナーシップについての説明は問題文のとおりですが、この設問は他の選択肢が明らかに誤りであることが分かるため、消去法で解答するのがいいでしょう。
各選択肢については、以下の通りです。
1.これは、パターナリズムの説明です。
ラポールとは、利用者と支援者の間に形成される信頼関係のことをいいます。
3.これは「転移」の説明です。
逆転移とは援助者が私的な感情を利用者に向けることで、相談援助関係では好ましくありません。
4.これはラポールの説明です。
5.アタッチメント(愛着)とは、乳幼児が特定の他者に対して持つ強い心の結びつきのことです。
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03
パートナーシップとは、上記問題文の通り、援助者と被援助者が共に課題に取り組む関係性を表します。
各選択肢については、以下の通りです。
1. ラポールとは、利用者や援助者の間で構築される、相互の信頼関係のことを指します。
3. 逆転移とは、援助者が利用者に対し、私的な感情を向けることを指します。
反対に、利用者が援助者に私的な感情を向けることを転移といいます。
4. パターナリズムとは、援助者が利用者の代わりに意思決定を行うことを指します。
5. アタッチメントとは、乳幼児が特定の相手に対して持つ、強い愛着のことを指します。
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