社会福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
相談援助の理論と方法 問108

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問題

社会福祉士試験 第32回(令和元年度) 相談援助の理論と方法 問108 (訂正依頼・報告はこちら)

相談援助の面接技法に関する説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 言い換えによって、話す内容の選択をクライエントに対して求める。
  • 共感によって、ソーシャルワーカーが問題に対する価値判断を明確に伝える。
  • ミラクル・クエスチョンによって、問題が解決した後の生活の様子や気持ちについて、クライエントの想像を促す。
  • アイメッセージによって、クライエントに対して客観的な情報を伝える。
  • 閉じられた質問によって、クライエントに自由な語りを促す。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

ミラクル・クエスチョンとは、奇跡が起きたと仮定し、問題解決後の生活や気持ちを想起してもらい、そのイメージから問題解決を促す技法のことです。

各選択肢については、以下の通りです。

1. 言い換えとは、利用者の発言を、援助者の言葉で言い換えて話すことで、共感の気持ちを示したり、利用者の気付きを促したりする技法のことです。

2. 共感とは、他人の意見や感情などに対し、同じ気持ちを持つ感情のことをいいます。
支援者の価値判断を伝えることではありません。

4. アイメッセージとは、「私はこう思います」と援助者の主観的な意見を伝える技法のことです。
客観的な情報を伝えることではありません。

5. 閉じられた質問とは、「はい」「いいえ」で答えられる質問や、年齢や住所など、限定した回答を求める質問のことを指します。
反対に、利用者に自由な語りを促す質問のことを、開かれた質問と言います。

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02

正解は3です。

ミラクル・クエスチョンとは解決志向アプローチのひとつで、もし奇跡が起きて現在の問題が解決されたらどうするかを利用者に考えさせます。
その実現から問題解決を促す技法です。

各選択肢については、以下の通りです。

1.言い換えとは、利用者の発言を援助者の言葉で言い換えることで利用者の気づきを促していく技法です。

2.共感とは、援助者が利用者の立場になって考え、その状況や感情を理解していくことです。

4.アイメッセージ(I message)とは援助者が利用者に対し「私は○○だと思う」と伝える、援助者の考えを主語にした技法です。

5.これは「開かれた質問」の説明です。
閉じられた質問とは、主に「はい」「いいえ」で答えられる質問のことで、主にインテークで利用者に対する導入の質問で用いられます。

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03

1、不適切です。
言い換えとはクライエントが話した内容を、ソーシャルワーカー自身の言葉で言い換えてクライエントに伝える面接技法の事を指します。
言い換え技法はクライエントの話をソーシャルワーカーが正確に理解しているという事を伝える効果があります。

2、不適切です。
共感とは面接を通してクライエントの思いを聞き、その思いや感情にソーシャルワーカー自身の感情の一致を図る一連の行為の事を指します。
ソーシャルワーカーが自らの価値観から判断した事をクライエントに伝える行為ではありません。

3、適切な内容です。
ミラクルクエスチョンは、奇跡が起こりクライエントが抱えている問題がすべて解決したと仮定し、問題解決後の生活について想像させる事で前向きな気持ちを持てるなどの効果が期待されます。

4、不適切です。
アイメッセージとは「I(アイ)=自分」を主語に用い、話している人間が自分がその事象に対してどのように感じているかを相手に伝える技法となります。
これを活用した場合、ソーシャルワーカーがクライエントに伝える情報は、ソーシャルワーカー自身の主観的な情報となります。

5、不適切です。
閉じられた質問とは「はい」「いいえ」の2択で答えられる質問の事を言います。
自由な語りを促す質問は「開かれた質問(オープンクエスチョン)」を用いて行われます。

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