社会福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
心理学理論と心理的支援 問9

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問題

社会福祉士試験 第33回(令和2年度) 心理学理論と心理的支援 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

知覚に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 外界の刺激を時間的・空間的に意味のあるまとまりとして知覚する働きを、知覚の体制化という。
  • 明るい場所から暗い場所に移動した際、徐々に見えるようになる現象を、視覚の明順応という。
  • 個人の欲求や意図とは関係なく、ある特定の刺激だけを自動的に抽出して知覚することを、選択的注意という。
  • 水平線に近い月の方が中空にある月より大きく見える現象を、大きさの恒常性という。
  • 二つの異なる刺激の明るさや大きさなどの物理的特性の違いを区別することができる最小の差異を、刺激閾(しげきいき)という。

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この過去問の解説 (4件)

01

この問題は心理学領域における知覚に関する問題です。

1→〇 問題文の通りです。

2→✕ 明るい場所から暗い場所に移動した際に徐々に見えるようになる現象は「暗順応」と言います。

3→✕ 多くの情報の中から、その個人にとって重要な情報のみを選択して注意を向けること「選択的注意」と言います。

4→✕ 水平線に近い月の方が中空にある月より大きく見える現象を「錯視」と言います。

5→✕ 二つの異なる刺激の明るさや大きさなどの物理的特性の違いを区別することができる最小の差異を「弁別閾」と言います。

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02

正解は1です。

知覚の体制化とは、無秩序に存在しているものを関連付けて、 一つのまとまりのあるものとして認識する働きのことを言います。

各選択肢については以下のとおりです。

2→明るい場所から暗い場所に移動したときに徐々に見えるようになるのは視覚の暗順応です。

3→ある特定の刺激を意識的に抽出して知覚することを選択的注意といいます。

4→水平線に近い月の方が、中空にある月より大きく見える現象は錯視です。大きさの恒常性は、物体までの距離が変わっても大きさが変わらずに見える知覚現象のことです。

5→二つの異なる刺激の明るさや大きさなどの物理的特性の違いを区別することができる最小の差異を弁別閾と言います。刺激閾は、感覚を生じるのに必要な最小の刺激強度のことを言います。

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03

正解は1です。

1 ○

知覚の体制化とは、刺激をまとまりとして知覚する働きをいいます。

2 ×

明るい場所から暗い場所に移動した際、徐々に見えるようになる現象は、視覚の暗順応といいます。

視覚の明順応は、暗い場所から明るい場所に移動した際に徐々に見えるようになる現象です。

3 ×

選択的注意とは、たくさんの情報がある環境下で、個人の欲求や意図に応じて、ある特定の刺激だけを知覚することです。

4 ×

大きさの恒常性とは、客観的な大きさが、観察する距離によって変化せず一定に保たれることをいいます。

水平線に近い月がより大きく見えるのは、錯覚によります。

5 ×

刺激閾とは、生体の反応を生じさせるために最も少ない刺激量を指します。

二つの異なる刺激の明るさや大きさなど、物理的特性の違いを区別することができる最小の差異は、弁別閾といいます。

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04

1、適切な内容です。

2、不適切です。視覚の明順応とは、暗いところから明るいところに出た時、徐々に明るさに慣れる事を言います。選択肢の内容は暗順応の説明となっています。

3、不適切です。選択的注意とは多くの情報の中から、意図的に特定の情報に注目し抽出する事を言います。

4、不適切です。大きさの恒常性とは対象となる物体を脳が知覚している場合、その物体までの距離が変わっても大きさが変わらずに見える現象の事を言います。

5、不適切です。刺激閾とはある特定の感覚を生じさせるために必要な最少量の刺激の事を言います。選択肢の内容は弁別閾の説明となっています。

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