社会福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
社会理論と社会システム 問17

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問題

社会福祉士試験 第33回(令和2年度) 社会理論と社会システム 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

社会集団などに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 準拠集団とは、共同生活の領域を意味し、地域社会を典型とする集団を指す。
  • 第二次集団とは、親密で対面的な結び付きと協同によって特徴づけられる集団を指す。
  • 内集団とは、個人にとって嫌悪や軽蔑、敵意の対象となる集団を指す。
  • ゲマインシャフトとは、人間が生まれつき持っている本質意志に基づいて成立する集団を指す。
  • 公衆とは、何らかの事象への共通した関心を持ち、非合理的で感情的な言動を噴出しがちな人々の集まりを指す。

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この過去問の解説 (4件)

01

この問題は社会集団及び組織に関する問題です。

1→✕ 準拠集団とは自分と関連付ける事で自分の態度や意見の変容に影響を与える集団の事を指す為誤答となります。

2→✕ 親密で対面的な結び付きと協同によって特徴づけられる集団は第1次集団である為誤答となります。

3→✕ 個人にとって嫌悪や軽蔑、敵意の対象となる集団は外集団と呼ばれる為誤答となります。

4→〇 問題文の通り、人間が生まれつき持っている本質意志に基づいて成立する集団をゲマインシャフトと言います。

5→✕ 何らかの事象への共通した関心を持ち、非合理的で感情的な言動を噴出しがちな人々の集まりは大衆と呼ばれる為誤答となります。

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02

正解は4です。

 

家族や村などの自然的な集団をゲマインシャフト、会社や大都市など選択意志に基づいて形成される人為的な集団をゲゼルシャフトとしてテンニースが提唱しました。

 

 

各選択肢については以下のとおりです。

 

1→準拠集団とは、人の価値観や、行動、信念などに影響を与える集団のことを言います。

 

2→クーリーによると、第二次集団とは、目的を持った企業や政党のことを言います。親密で対面的な結び付きと協同によって特徴づけられる集団は第一次集団です。

 

3→内集団とは、所属感を抱いている集団を言います。個人にとって嫌悪や軽蔑、敵意の対象となる集団は外集団にあたります。

 

5→公衆とは、社会一般の人々のことを言います。ある事象への共通した関心を持ち、非合理的で感情的な言動を噴出しがちな人々の集まりは群衆と言います。

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03

1、不適切です。準拠集団とは、個人が所属していると考える集団で、所属している個人の行動や態度などに強い影響を与える集団の事を言います。

2、不適切です。第二次集団とは、特定の目的を果たすために作られた人為的な結びつきの集団の事を指します。その集団を形成するためには個人的な感情は排除された上で形成されています。選択肢の内容は第一次集団の説明となっています。

3、不適切です。内集団とは個人がその集団に所属感を感じ、仲間意識を感じやすい集団の事を指します。選択肢の内容は外集団の説明となっています。

4、適切な内容です。ゲマインシャフトは家族などの血縁で結びついている集団等の事を言います。対義語としては、特定の目的を達成するために作られた集団の事を指す「ゲゼルシャフト」があります。

5、不適切です。公衆とはある事柄に対して共通の認識を持ち、公共的な物に関心を持つ不特定多数の人の集団を言います。

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04

正解は4です。

1 ×

準拠集団とは、個人の行動に影響を与える集団のことです。

共同生活の領域を意味し、地域生活を典型とする集団は、コミュニティに相当します。

2 ×

第二次集団とは、会社や学校のように、ある決まった目標を持った人々で作られる集団のことをいいます。

家族のように、密接で対面的な結びつきと協同によって特徴づけられる集団は、第一次集団といいます。

3 ×

内集団とは、自分がそのメンバーとして所属していると感じている集団のことをいいます。

それ以外の集団は、外集団とされ、嫌悪や軽蔑、敵意の対象となることがあります。

4 ○

ゲマインシャフトとは、記載のとおり、人間が生まれつき持っている本質意志に基づいて成立する集団をいいます。

5 ×

公衆とは、社会一般の人々のことをいいます。

何らかの事象への共通した関心を持ち、非合理的で感情的な言動を噴出しがちな人々の集まりは、大衆といいます。

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