社会福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
社会理論と社会システム 問20

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は5です。

社会的ジレンマとは、個人の合理的な選択が、必ずしも集団や社会に対して合理的な選択とはならない場合の葛藤のことを言います。

各選択肢については以下のとおりです。

1→マートンが論じた「官僚制の逆機能」についての説明です。

2→プルデューが論じた「文化的再生産論」についての説明です。例えば、支配階級の家庭の子どもが高い学歴を得て、高い階級へと再び再生産されるといった理論です。

3→ソーシャルキャピタルについての説明です。

4→オルソンが論じた「選択的誘因」についての説明です。

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02

正解は5です。

1 ×

目標を効率的かつ公正に達成する手段として制定されたルールが、それ自体目的化してしまうことで、非効率な結果が生み出されている状況は、官僚制の逆機能といわれる状況です。

2 ×

文化を介して不平等や序列を含んだものとしての社会的秩序が維持・再生産されている状況は、社会的再生産といわれます。

3 ×

信頼関係、互酬性の規範、人的ネットワークが整えられることによって人々に広く便宜をもたらしている状況を、ソーシャルキャピタルといいます。

4 ×

協力的な行動には報酬を与え、非協力的な行動には罰を与えることで、協力的な行動が合理的であるようにする状況を、選択的誘因といいます。

5 ○

社会的ジレンマとは、各個人が自らの利益を考え、道理的に行動したとき、集団あるいは社会全体として不利益な結果を招いてしまう状況をいいます。

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03

この問題は社会的ジレンマに関する問題です。

1→✕ 目標を効率的かつ公正に達成するための手段として制定されたルールが、それ自体目的と化してしまうことで、非効率な結果が生み出されている状況は社会的ジレンマとして不適切です。

2→✕ 文化を介して不平等や序列を含んだものとしての社会秩序が維持・再生産されている状況は社会的ジレンマとして不適切です。

3→✕ 信頼関係、互酬性の規範、人的ネットワークなどが整えられることによって人々に広く便益をもたらしている状況のことを社会関係資本と言い、社会的ジレンマではありません。

4→✕ 協力的な行動には報酬を与え、非協力的な行動には罰を与えることで、協力的行動が合理的であるようにする状況を選択的誘因と言い、社会的ジレンマではありません。

5→〇 各個人が自らの利益を考えて合理的に行動した結果、集団あるいは社会全体として不利益な結果を招いてしまう状況を社会的ジレンマと言います。

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04

1、不適切です。選択肢の内容は、官僚制の逆機能のうちの「規制万能」についての説明となっています。

2、不適切です。選択肢の内容は「社会的再生産」の説明となっています。

3、不適切です。選択肢の内容は「ソーシャルキャピタル」の説明となっています。

4、不適切です。選択肢の内容は「選択的誘因」の説明になっています。

5、適切な内容です。

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