社会福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
社会調査の基礎 問90

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

「完全な観察者」は、観察に徹しその場の活動には参加はしません。この他にも観察法における3つの立場があり、「参加者としての観察者」(インタビューやアンケートなどの目的を持ち現場に行き、調査者として振る舞いながら単発的な参加のみ行なう)「観察者としての参加者」(参加することに重きをおきながら観察を行なう)「完全な参加者」(調査者は完全に集団に参加しており、周りから自分が調査者であるとみなされていない)があります。

各選択肢については以下のとおりです。

2→観察法では、聞き取り、文書、写真などの資料も使用するため誤りです。

3→参与観察法とは、対象の集団の中に入り調査を行なうことです。外部からは観察できない事柄や人々の考え方などを理解することができるメリットがあります。ただし、観察者が調査対象集団内部に入り込むことで、調査結果に客観性が欠けやすいなどのデメリットもあります。

4→観察終了後でも記録をすることはできるため誤りです。

5→観察法では、質的データ、量的データのどちらも扱うことができるため誤りです。

参考になった数59

02

1、適切な内容です。「完全な観察者」とは、対象者集団に混じる事無く第三者としてその集団を観察する存在の事を指します。

2、不適切です。観察法でも聞き取り、文書、写真等の資料は活用されます。

3、不適切です。参与観察法は、観察者が対象者の集団の中に入って内部から観察する事を言います。その対象者は集団となるため誤りとなります。

4、不適切です。観察時に収集したデータをノートに記録する事は、観察時間外にも行われますので誤りです。

5、不適切です。質的データはそのままのデータでは数値化できないもの(性別等)の事を指し、量的データはそのままのデータで数値化可能なもの(身長等)を指します。観察法においてはどちらのデータも活用されるため誤りです。

参考になった数15

03

この問題は調査手法としての観察法に関して、その詳細を問われます。

1→〇 問題文の通り、観察法における完全な観察者は、観察に徹してその場の活動には参加しません。

2→✕ 観察法でも聞き取り、文書、写真などの資料は使用するため誤答となります。

3→✕ 観察法の一つとしての参与観察法では、観察対象を集団としています。よって誤答となります。

4→✕ 観察法におけるノートへの記録は、時間内に終わらない場合は観察終了後に行う事もあります。

5→✕ 観察法では、質的なデータ量的なデータも扱うため誤答となります。

参考になった数14