社会福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
相談援助の理論と方法 問106
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問題
社会福祉士試験 第33回(令和2年度) 相談援助の理論と方法 問106 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、生活モデルにおけるクライエントの捉え方として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 環境から一方的に影響を受ける人
- 成長のための力を有する人
- 治療を必要とする人
- パーソナリティの変容が必要な人
- 問題の原因を有する人
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「成長のための力を有する人」です。
「一方的に」という点が不適切です。
「生活モデル」では、人間には成長する力と適応力が潜在的にあると捉えています。
「医学モデル」についての説明です。
個人のパーソナリティの治療に焦点を置いた伝統的なアプローチに対抗して、「生活モデル」は提唱されました。
「生活モデル」は、「ストレングスモデル」へと展開していった理論です。
「ストレングスモデル」は、クライエントの持つストレングス(強み)に着目して、強さ(長所)に焦点を当て、支援していきます。
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02
正解は「成長のための力を有する人」です。
不適切です。生活モデルにおけるクライエントとは、人と環境が接する上で不適切な相互作用を起こしているために発生するとされています。
人と環境の接点に介入し、そこで発生している不適切な状況を起こしている原因を確認した上で、人と環境両者に働きかけ、環境調整を行う事で不適切な状況の改善を目指します。
生活モデルにおいて、クライエントは一方的に影響を受けるという捉え方をしません。
適切な内容です。
不適切です。選択肢の内容は「治療モデル」におけるクライエントの捉え方の説明となっています。
不適切です。選択肢の内容は「心理社会的アプローチ」におけるクライエントの捉え方の説明となっています。
不適切です。問題の原因は利用者の内面にあると考え、それを解決(治療)する事で問題解決を図れると捉えたのは診断主義ケースワークにおける「医療モデル」の考え方です。
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03
正解は「成長のための力を有する人」です。
各選択肢については以下のとおりです。
人と環境は互いに影響を与えあうものとして考えられるため誤りです。
生活モデルは、ジャーメインとギッターマンにより提唱されました。
問題を、人か環境かと分けて考えるのではなく、互いに作用し合うものとして考え、支援者は両者の接点に介入して支援していきます。
これは医学モデルでのクライエントの捉え方です。
心理社会的アプローチにおけるクライエントの捉え方です。
問題の原因を有する人という捉え方は基本的にしないため不適切です。
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