社会福祉士の過去問 第33回(令和2年度) 相談援助の理論と方法 問112
この過去問の解説 (3件)
1、不適切です。選択肢の内容は「エコマップ」の説明となっています。
2、不適切です。メンバーに専門職が入る事が望ましいですが、ネットワークについてはその地域に住む地域住民が自分ごととして捉え、主体的に取り組む事が求められます。メンバーの中心は専門職と限定せず、地域住民と協働して行う事が必要です。
3、不適切です。ラウンドテーブルとは、立場や役割などが異なる人たちが集まり、立場を気にせず自由に意見交換を行う事を言います。
4、不適切です。多職種ネットワークにおいては、クライエントのニーズを充足するために必要な支援内容に合わせて、それぞれが必要な役割を果たす事が求められます。コーディネートを行う上では、クライエントのニーズ把握とその共有を行い、ニーズの充足に向けた役割をそれぞれの立場から行う事が必要です。
5,適切な内容です。個人を取り巻くネットワークにおいては、クライエントに対してプラスの影響を与えるものと、マイナスの影響を与えるものが存在しています。それらを細かく把握しておく事により、クライエントのニーズを満たす際に社会資源として活用できるなどのメリットに繋がる事となります。
正解は5です。
選択肢のとおり、個人を取り巻くネットワークには、プラスを与えるものとマイナスを与えるものの双方があるため、そのなかからクライエントのニーズを満たす適切なものを活用していく必要があります。
各選択肢については以下のとおりです。
1→これは、エコマップの説明です。ジェノグラムは、家族関係を理解するために用いられる家系図です。
2→地域で構成される見守りネットワークは、民生委員、地域ボランティア、専門職など協働で構成されます。
3→ラウンドテーブルとは、上下関係などなく自由に意見を交換するコミュニケーションの手法のことです。
4→多職種ネットワークでは、メンバーの専門性や特性を活かし、それぞれが異なる役割を担うようにコーディネートします。
正解は5です。
1.「エコマップ」についての説明です。「ジェノグラム」とは、一般的に家系図のことです。
2.「専門職を中心に」という点が、不適切です。
3.「ラウンドテーブル」とは、肩書や上下関係などに囚われずに、対等な関係で話し合う、コミュニケーション手法の一つです。
4.「同じ役割」ではなく、「異なる役割」を担うようにコーディネートすることが大切です。
5.適切です。個人を取り巻くネットワークには、プラスの影響を与えるものとマイナスの影響を与えるもの両方があります。適切な支援を行うために、両者を把握しておく必要があります。
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