社会福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
福祉サービスの組織と経営 問121

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この過去問の解説 (3件)

01

1、適切な内容です。バーナードが組織をシステムとして定義した内容は「組織論」としてまとめられています。

2、アッシュの実験ではグループメンバー全員の意見と自分の意見が対立する場合、個人の意見を変えてしまう人が増える事を証明し、同調圧力というものが意思決定を変化させてしまう事が分かっています。アッシュはその実験から集団に一人でも同じ意見を持つメンバーがいる場合とそうでない場合には、意見に相違が出るという事を説いているため、この選択肢は不適切であると言えます。

3、テイラーは組織における科学的管理法を提唱し、経営においては「課業管理」「作業の標準化」「作業管理のために最適な組織形態」を適切に行う事で、労働者・使役者ともが共存し、組織も発展するという事を説きました。テイラーの科学的管理法は、作業効率を最も重視した理論であり、労働者の感情を含めて考えてはいないため、この選択肢は適切とは言えません。

4、不適切です。メイヨーのホーソン実験においては職場の労働条件や作業環境などの外的要因よりも、人間関係が生産性に影響を与える事を証明しました。

5、不適切です。ハインリッヒの法則とは、労働災害における怪我の程度を分類し、その比率から事故と災害発生の関係性を示した法則の事を言います。

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02

正解は1です。

選択肢のとおり、バーナードは、公式な組織の3要素としてコミュニケーション、貢献意欲、共通目的をあげました。

各選択肢については以下のとおりです。

2→アッシュが行なった同調実験では、問いに対する正解・不正解が明らかな場合でも、自分の周囲の人が不正解を選択すると、それに同調して自分も不正解の答えを選択してしまうという人間の傾向が明らかになりました。

3→テイラーは、課業管理、作業の標準化、作業管理のために最適な組織形態の3つが構成要素となる「科学的管理法」を提唱しました。科学的管理法では、生産性と作業効率を重視した考え方がされているため誤りです。

4→メイヨーが行なったホーソン実験では、労働者の意欲を高めるのは職場環境ではなく、人間関係であるとされました。

5→ハインリッヒの法則とは、「1件の重大な事故や災害の背後には29件の軽微な事故、災害があり、その背景には300件の異常(ヒヤリハット)がある」という労働災害における比率を表したものです。

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03

正解は1です。

1.「公式組織の3要素」とは、組織の成立要素のことで、適切です。

2.「集団力学的に違いはない」という点が、間違いです。

3.テイラーは「人間関係」ではなく、生産性と効率を追求した「科学的管理法」を提唱した人物です。

4.ホーソン実験では、生産性の向上には集団の人間関係が重要であることが分かりました。

5.「ハインリッヒの法則」は、「1つの重大な事故には29の軽症事故と300のヒヤリハットがある」という重大事故発生率に関する法則です。集団規範とは、集団の中で構成員の中に形成される行動や思考にある枠組みのようなものです。校則や社内規定など明文化されたものや暗黙のルールなどがこれに当たります。

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