社会福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
福祉サービスの組織と経営 問123

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この過去問の解説 (3件)

01

1、不適切です。三隅二不二が提唱したPM理論は、リーダーが取る必要がある行動に着目した理論です。三隅二不二はリーダーシップ行動を「Performance(目標達成機能)」と「Maintenance(集団維持機能)」に分け、それぞれの機能がバランスよく備わっているリーダーが理想的なリーダー像である事を述べました。

2、適切な内容です。経営環境が変化する中では、様々な環境に臨機応変に対応する必要があるため、定型業務以外にも対応できる変革型リーダーシップも求められます。

3、不適切です。タスク志向型のリーダーの場合、仕事をやり遂げる事に重点を置くため、仕事内容や手順が明確であれば、その手順をフォロワーに説明し、事務的に業務を進めさせられます。そのため、チームの人間関係の構築を重視する人間関係志向型のリーダーよりも良い業績が上げられます。

4、不適切です。フォロワーシップとはチームの成果を上げるために、リーダーやチームメンバーに働きかけ、主体的に支援する事を言います。優れたリーダーシップを持ったリーダーがいたとしても、フォロワーシップが適切に発揮されている場合、リーダーを含めたチームパフォーマンス全体が向上し、リーダーシップの発揮にも良い影響を与え、逆にフォロワーシップが発揮されていない場合はチーム力が低下し、パフォーマンスも下がってしまいます。

5、不適切です。初期のリーダーシップ研究の主流は「特性理論」です。チームリーダーの資質を「知性」「行動力」「信頼感」に分け、それらの能力を先天的に持っているかどうかでリーダーの適性を判断する理論の事を言います。

後年になり、優れたリーダーの資質は先天的な能力のみに限らないという考えが生まれ、「行動理論」が登場しました。

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02

正解は2です。

選択肢のとおり、経営環境が変化する中では、臨機応変に対応できる変革型リーダーシップも求められます。

各選択肢については以下のとおりです。

1→三隅二不二が提唱したPM理論は、リーダーシップは「Performance(目標達成機能)」と「Maintenance(集団維持機能)」の2つで構成されているとしています。

3→フィードラー理論は、LPC尺度と呼ばれる「もっとも一緒に働きたくない仕事仲間をどう評価するか」という心理テストを用いて、リーダーを、一緒に仕事をしたくない人でもポジティブに捉えることができる「人間関係指向」(高LPC)と、一緒に仕事をしたくない人をネガティブに捉える「課題達成中心指向」(低LPC)に分け、どのような条件下であれば、どのリーダー行動が有効であるかを明らかにする理論です。

4→フォロワーシップはリーダーシップに影響を与えるものとされているため誤りです。

5→初期のリーダーシップ研究では、リーダーシップを持ち合わせていると思われる人物に共通する要因を見つけようとする「特性理論」から始まりました。

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03

正解は2です。

1.三隅二不二氏の提唱した「PM理論」では、リーダーシップは「目標達成機能(Performance function)」と「集団維持機能(Maintenance function)」という2つの機能により構成されていると考えられています。

2.適切です。変革的リーダーシップは「組織の変革を実現するためのビジョンをもつものがリーダーである」という考え方を軸にしています。

3.フィードラー理論は、「LPC(Ⅼeast Preferred Coworker)尺度(もっとも一緒に働きたくない仕事仲間をどう評価するかという心理テスト)」を用いて、リーダーを「人間関係思考(高LPC)」と「課題達成中心思考(低LPC)」に分けて、どういう条件下であれは、どのリーダー行動が望ましいかを明らかにしようとしました。

4.「影響を与えないとされている」という点が、間違いです。

5.初期のリーダーシップ研究では、リーダーシップを先天的な能力(特性)と考え、リーダーとそうでない者を区別するための研究がなされ、「特性理論」が提唱されました。

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