社会福祉士の過去問 第34回(令和3年度) 地域福祉の理論と方法 問39
この過去問の解説 (3件)
正解は 5 です。
1 .グラウンデッド・セオリー・アプローチは、質的調査に用いられます。
2 .保育サービスの必要量を推計するためであるので、参加者は保育サービス対象者に絞ります。
3 .福祉有償運送に対する高齢者のニーズの把握であれば、調査対象者は高齢者に絞ります。
4 .構造化面接は、質問の項目や順序が予め決まっているので、自由な語りを引き出す調査には不向きです。
5 .正解です。アクションリサーチは、実践を通しての研究です。「認知症高齢者の家族介護者の不安を軽減する方法を明らかにするため、当事者と共に実施」という方法は、適しています。
正解は、5 です。
1 不適切です。数量的に把握するには、グラウンデッド・セオリー・アプローチは適しません。
2 不適切です。保育サービスは、対象が子育て世代などに限定されますので、幅広い住民に参加を呼び掛けることは適切ではありません。
3 不適切です。高齢者のニーズを把握するのであれば、無作為に住民を選ぶことは適しません。
4 不適切です。構造化面接は、あらかじめ定めた質問項目に沿って行いますので、当事者の自由な語りを引き出すには向いていません。
5 適切です。アクションリサーチは、アクションと研究を連続して行うことが特徴です。
本設問においては、様々な調査手法が挙げられていますが、選択肢の内容をよく読む事で、その手法を知らなかったとしても、誤答であると理解する事も可能かと思われます。
✕ 満足度を数量的に把握するのであれば、質的調査方法であるグラウンデッド・セオリー・アプローチを手法として選択するのは適切ではありません。
✕ 保育サービスの必要量を推計するために調査を実施するのであれば、その対象は子育て世代など、保育サービス利用者に行う事が適切な手法です。
✕ 高齢者のニーズを把握するのであれば、対象者を高齢者に絞って調査する事が適切です。
✕ 構造化面接はあらかじめ質問内容や評価基準を設定した上で行われる調査手法です。当事者の自由な語りを引き出すための方法としては適切ではありません。
〇 アクションリサーチとは、ある問題を抱えている当事者を調査対象者とし、その調査の実践者と調査対象者が共同して問題解決を目指す手法の事を言います。
本選択肢では、不安を抱えている認知症高齢者の家族介護者を調査対象者として捉え、調査実践者が共同してその不安を軽減する方法を探っていこうとしていますので、アクションリサーチの考えに沿った実践と言えます。
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