社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
相談援助の基盤と専門職 問94

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問題

社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 相談援助の基盤と専門職 問94 (訂正依頼・報告はこちら)

ソーシャルワークの専門職化に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • ミラーソン(Millerson, G.)は、職業発展の過程から、ソーシャルワーク専門職が成立するプロセスを提示した。
  • グリーンウッド(Greenwood, E.)は、既に確立している専門職と、ソーシャルワーカーを比較することによって、準専門職の概念を提示した。
  • カー-ソンダース(Carr-Saunders, A.)は、専門職が成立する属性を挙げ、その中でテストによる能力証明の必要性を主張した。
  • エツィオーニ(Etzioni, A.)は、専門職が成立する属性を挙げ、その中で専門職的権威の必要性を主張した。
  • フレックスナー(Flexner, A.)は、専門職が成立する属性を挙げ、ソーシャルワークがいまだ専門職とはいえないことを主張した。

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この過去問の解説 (3件)

01

フレックスナー(Flexner, A.)が行った「ソーシャルワークは専門職か」と題された講演により、ソーシャルワーカーの専門職化に向けた努力が始まりました。

選択肢1. ミラーソン(Millerson, G.)は、職業発展の過程から、ソーシャルワーク専門職が成立するプロセスを提示した。

ミラーソン(Millerson, G.)は、

①公共の福祉という目的

②理論と技術

③教育と訓練

④テストによる能力証明

⑤専門職団体の組織化

⑥倫理綱領

の6つを挙げました。

選択肢2. グリーンウッド(Greenwood, E.)は、既に確立している専門職と、ソーシャルワーカーを比較することによって、準専門職の概念を提示した。

グリーンウッド(Greenwood, E.)は、

①体系的理論

②専門職的権威

③社会的承認

④倫理綱領

⑤専門職的副次文化(サブカルチャー)

の5つを挙げました。

選択肢3. カー-ソンダース(Carr-Saunders, A.)は、専門職が成立する属性を挙げ、その中でテストによる能力証明の必要性を主張した。

専門職が成立する属性として「テストによる能力証明」を挙げたのはミラーソン(Millerson, G.)です。

選択肢4. エツィオーニ(Etzioni, A.)は、専門職が成立する属性を挙げ、その中で専門職的権威の必要性を主張した。

専門職的権威の必要性を挙げたのは、グリーンウッド(Greenwood, E.)です。

選択肢5. フレックスナー(Flexner, A.)は、専門職が成立する属性を挙げ、ソーシャルワークがいまだ専門職とはいえないことを主張した。

その通りです。

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02

正解は、5番です。

1、ミラーソンは、専門職の6属性を提唱しました。

2、グリーンウッドは、1957年に専門職の属性を5つにまとめ、「ソーシャルワークはすでに専門職である」と結論づけました。

3、カー‐ソンダースは、「職業というのは、発展のプロセスのなかに流れていくものであり、ある基準で分類されるものではなく、それは連続していくものである」と主張しました。

4、エツィオーニは、専門職としての完成度が低く、専門職化の途上にある職種を「半専門職」としました。

5、問題文の通りです。

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03

人名とその人が成し遂げた功績・理論などを結びつける問題は毎年出題されるため、幅広く学ぶ事が必要となります。

選択肢1. ミラーソン(Millerson, G.)は、職業発展の過程から、ソーシャルワーク専門職が成立するプロセスを提示した。

✕ 選択肢の内容は「カーーソンダース」が提示した内容です。

選択肢2. グリーンウッド(Greenwood, E.)は、既に確立している専門職と、ソーシャルワーカーを比較することによって、準専門職の概念を提示した。

✕ 選択肢の内容は「エツィオーニ」が提示した内容です。

選択肢3. カー-ソンダース(Carr-Saunders, A.)は、専門職が成立する属性を挙げ、その中でテストによる能力証明の必要性を主張した。

✕ 選択肢の内容は「ミラーソン」が主張した内容です。

選択肢4. エツィオーニ(Etzioni, A.)は、専門職が成立する属性を挙げ、その中で専門職的権威の必要性を主張した。

✕ 選択肢の内容は「グリーンウッド」が主張した内容です。

選択肢5. フレックスナー(Flexner, A.)は、専門職が成立する属性を挙げ、ソーシャルワークがいまだ専門職とはいえないことを主張した。

〇 選択肢の通りです。

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