社会福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
相談援助の基盤と専門職 問96
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問題
社会福祉士試験 第34回(令和3年度) 相談援助の基盤と専門職 問96 (訂正依頼・報告はこちら)
社会福祉士が参加する多職種等によって形成されるチーム(以下「多職種チーム」という。)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 多職種チームを構成する他の専門職の文化や価値を理解する。
- 多職種チームのメンバーには、利用者を含めてはならない。
- 多職種チームでは、メンバーが同一の施設や機関に所属している必要がある。
- 多職種チームを機能させるために、社会福祉士がリーダーとなりヒエラルヒーを構成する。
- 多職種チームでは、チームの方針・目標の設定よりも、社会福祉士としての独自の方針や目標設定を優先する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、1番です。
保健医療領域において、多職種連携は、患者の権利を擁護しながら、医師の指示の下、各専門職が連携をして、看護・介護・リハビリテーションなどに当たるとされています。
1、各専門職の機能や役割を理解し、連携・協働を図る必要があります。
2、チームのメンバーに、利用者も含め、常に利用者の意思を尊重した支援をすることが重要です。
3、同一の事業所内だけではなく、他事業所や地域とも連携を図りはがら支援を展開する必要があります。
4、社会福祉士がリーダーになるということではなく、多職種それぞれが役割を活かすことができることが重要です。
5、チームの方針や目標は、チームで設定・共有し、支援していくことが重要です。
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02
利用者にかかわる人々が、利用者を支援するために、情報の共有をし、協力することを、チームアプローチといいます。
多職種それぞれが、対等な立場で意見を述べること、利用者や家族などのインフォーマルな立場の人もチームの一員となることなどの特徴があります。
その通りです。
利用者中心のチームが組まれます。
利用者にかかわる、複数の施設・機関がメンバーとなります。
ヒエラルヒーを構成せず、対等な立場であることが重要です。
チームの方針・目標の設定に沿った支援を行います。
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03
クライエントの支援を行う際は、ソーシャルワーカー一人で支援する事は少なく、他の専門職との連携が必要な場面が多くなっています。社会福祉士はチームの調整役を担う事も少なくないため、多職種連携を図る際のルールを覚えておく事は重要です。
〇 価値観や文化などは、チームメンバーの背景によって異なります。チームメンバーの価値観などを否定せず理解する事に努める事が大切です。
✕ 多職種チームメンバーの中心となります。利用者自身の意向や希望を基に、チームは動いていきます。
✕ 利用者によって必要な職種やサービスは異なります。同一施設や同一機関からの支援にこだわらず、必要な施設や機関と積極的に連携を図り、利用者によって良い生活となるよう支援する事が大切です。
✕ ヒエラルヒーとは階級に基づいたピラミッド型の上下関係の事を言います。多職種チームのチームメンバー同士はお互いに同列の立場である事を念頭に置き、連携を図る事が重要です。
✕ 多職種チームでは、利用者の意向や希望を叶えるために、チームとして支援していきます。そのチームの方針や目標は統一されたものである必要があり、社会福祉士として独自の方針や目標設定を図る事は適切とは言えません。
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