社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
社会理論と社会システム 問6
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問題
社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 社会理論と社会システム 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、ハーディン(Hardin, G.)が提起した「共有地の悲劇」に関する説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 協力してお互いに利益を得るか、相手を裏切って自分だけの利益を得るか、選択しなければならない状況を指す。
- 財やサービスの対価を払うことなく、利益のみを享受する成員が生まれる状況を指す。
- 協力的行動を行うと報酬を得るが、非協力的行動を行うと罰を受ける状況を指す。
- それぞれの個人が合理的な判断の下で自己利益を追求した結果、全体としては誰にとっても不利益な結果を招いてしまう状況を指す。
- 本来、社会で広く共有されるべき公共財へのアクセスが、特定の成員に限られている状況を指す。
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この過去問の解説 (6件)
01
本設問は「社会的ジレンマ」の内容を正しく理解する事で正答に繋げる事が出来ます。
✕ 選択肢の内容は「囚人のジレンマ」の説明となっています。
✕ 選択肢の内容は「フリーライダー」の説明となっています。
✕ 選択肢の内容は「選択的誘因」の説明となっています。
〇 適切な内容です。
✕ 「共有地の悲劇」においての共有地は、特定の成員に限らず全ての人に開かれ、利用できる状態となっています。選択肢の内容は逆の説明となっていますので不適切です。
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02
社会的ジレンマには、囚人のジレンマ、フリーライダー、選択的誘因、共有地の悲劇があります。それぞれの意味を正しく把握しておきましょう。
協力してお互いに利益を得るか、相手を裏切って自分だけの利益を得るか、選択しなければならない状況を指すのは囚人のジレンマです。
財やサービスの対価を払うことなく、利益のみを享受する成員が生まれる状態を指すのはフリーライダーです。
協力的行動を行うと報酬を得るが、非協力的行動を行うと罰を受ける状況を指すのは選択的誘因です。
共有地の悲劇は、それぞれの個人が合理的な判断の下で自己利益を追求した結果全体としては誰にとっても不利益な結果を招いてしまう状況を指したものです。
共有地の悲劇にはあたりません。
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03
共有地(コモンズ)の悲劇とは、個人が自己利益を追求した結果、個人を含めすべてに悪影響が及ぶことです。
解答:✕
囚人のジレンマを指しています。
解答:✕
フリーライダーを指しています。
解答:✕
選択的誘因を指しています。
解答:〇
共有地(コモンズ)の悲劇の説明です。
解答:✕
共有地(コモンズ)の悲劇では、制限をしないために自己利益を追求できる状況となっています。
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04
ハーディンが提起した「共有地の悲劇」についての説明が適切かどうか、各選択肢を確認していきます。
不正解です。
本選択肢は、「囚人のジレンマ」についての説明となっています。
不正解です。
本選択肢は、「フリーライダー」についての説明となっています。
不正解です。
本選択肢は、「選択的誘因」についての説明となっています。
正解です。
「共有地の悲劇」についての説明となっています。
不正解です。
「共有地の悲劇」は、全ての人が公共財へアクセスできることが前提となっています。
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05
解答:④
「共有地の悲劇」とは、「不特定多数が共有資源を利己的に使用することによって資源が枯渇する」ことを指します。
正答:✕
設問は「囚人のジレンマ」の説明になっています。
正答:✕
設問は「フリーライダー」の説明になっています。
正答:✕
設問は「選択的誘因」の説明になっています。
正答:◯
設問のとおりです。
正答:✕
「共有地の悲劇」が「公共財に誰でもアクセスできるようにした結果、使えなくなった」ことを指しています。それに対し、この設問ではアクセスを制限しているため、真逆の説明になっています。
「共有地の悲劇」とは社会的ジレンマの一種です。他の社会的ジレンマとしては、誤答選択肢の元となっている「囚人のジレンマ」「フリーライダー」「選択的誘因」などがあります。具体的な事例と結びつけて学習すると記憶に定着しやすいでしょう。
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06
「共有地の悲劇」は、共有地である牧草地で家畜を飼育したことに関する例が有名です。一読しておくようにしましょう。
不適切です。記述内容は、「囚人のジレンマ」についてです。
不適切です。記述内容は、「フリーライダー」についてです。
不適切です。記述内容は、「選択的誘因」についてです。
適切です。ハーディンは、アメリカの生物学者であることも併せて覚えておきましょう。
不適切です。記述内容に「共有」と出てくるので間違えそうになりますが、「特定の成員」と出てくることなどから、違うことがわかります。
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