社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
社会調査の基礎 問4

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問題

社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 社会調査の基礎 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

社会調査における測定と尺度に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
  • 信頼性とは、測定しようとする概念をどのくらい正確に把握できているかを意味する。
  • 妥当性とは、同じ調査を再度行ったときに、どのくらい類似した結果を得ているかを意味する。
  • 順序尺度では、大小や優劣を測定できる。
  • 間隔尺度の例として、身長や体重がある。
  • 比例尺度の方が、間隔尺度よりも情報量が多い。

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この過去問の解説 (4件)

01

社会調査で用いられる尺度は統計学的に分類する基準となるもので、具体例に基づき整理しておきましょう。

選択肢1. 信頼性とは、測定しようとする概念をどのくらい正確に把握できているかを意味する。

社会調査の信頼性とは、同一の対象者に同様な調査を行っても、同様な結果が得られるかの精度です。

選択肢2. 妥当性とは、同じ調査を再度行ったときに、どのくらい類似した結果を得ているかを意味する。

社会調査の妥当性とは、調査設計、調査手法がどれほど適切に設定されているかを表す指標です。

選択肢3. 順序尺度では、大小や優劣を測定できる。

順序尺度では中央値と最頻値が求められます。良い、悪い、社会的地位などがあります。

選択肢4. 間隔尺度の例として、身長や体重がある。

身長や体重は比例尺度です。間隔尺度では中央値と最頻値が求められ、温度測定や知能指数などでデータの差に意味があります。

選択肢5. 比例尺度の方が、間隔尺度よりも情報量が多い。

間隔尺度では中央値と最頻値が求められるのに対して、比例尺度は中央値と最頻値のほか、平均、比例を求めることができ情報量が多くなっています。

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02

社会調査における測定と尺度に関する問題です。信頼性と妥当性、順序尺度・間隔尺度・比例尺度・名義尺度など混同しやすい用語が多いですが整理して覚えるようにしましょう。

選択肢1. 信頼性とは、測定しようとする概念をどのくらい正確に把握できているかを意味する。

適切ではありません。信頼性とは、同じ調査を再度行ったときに、どのくらい類似した結果を得ているかを意味します。測定しようとする概念をどのくらい正確に把握できているかを意味するのは妥当性です。

選択肢2. 妥当性とは、同じ調査を再度行ったときに、どのくらい類似した結果を得ているかを意味する。

適切ではありません。妥当性とは、測定しようとする概念をどのくらい正確に把握できているかを意味します。同じ調査を再度行ったときに、どのくらい類似した結果を得ているかを意味のは、信頼性です。

選択肢3. 順序尺度では、大小や優劣を測定できる。

適切です。順序尺度とは、「1.満足」「2.普通」「3.不満」などのように順序に意味のある尺度です。大小や優劣を測定することが可能です。

選択肢4. 間隔尺度の例として、身長や体重がある。

適切ではありません。間隔尺度とは、数値の差の大きさに意味があり、西暦や温度などのように、値「0」に相対的意味しかもたないものを指します。身長や体重には、「0」=「無」の概念(絶対的意味)があります。

選択肢5. 比例尺度の方が、間隔尺度よりも情報量が多い。

適切です。比例尺度とは、数値の差の大きさ、あるいは比に意味があり、値「0」が絶対的な意味をもつものを指します。身長や体重などが例示としてあげられます。

尺度は、比例尺度>間隔尺度>順序尺度>名義尺度の順で上位の尺度と捉えられており、上位の尺度の方がより多くの情報量を有します

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03

正解は、「順序尺度では、大小や優劣を測定できる。」と「比例尺度の方が、間隔尺度よりも情報量が多い。」です。

社会調査における測定と尺度では、信頼性と妥当性順序尺度・間隔尺度・比例尺度・名義尺度について確認しておしましょう。

選択肢1. 信頼性とは、測定しようとする概念をどのくらい正確に把握できているかを意味する。

❌ 信頼性とは、同じ調査を再度行ったときに、どのくらい類似した結果を得ているかを意味します。

測定しようとする概念をどのくらい正確に把握できているかを意味するのは妥当性です。

選択肢2. 妥当性とは、同じ調査を再度行ったときに、どのくらい類似した結果を得ているかを意味する。

❌ 妥当性とは、測定しようとする概念をどのくらい正確に把握できているかを意味します。

同じ調査を再度行ったときに、どのくらい類似した結果を得ているかを意味のは、信頼性です。

選択肢3. 順序尺度では、大小や優劣を測定できる。

⭕️ 順序尺度の適切な説明です。

選択肢4. 間隔尺度の例として、身長や体重がある。

❌ 間隔尺度は、大小関係に加えてその間隔に意味のある西暦や温度などです。

身長や体重は、比例尺度にあたります。

選択肢5. 比例尺度の方が、間隔尺度よりも情報量が多い。

⭕️ 比例尺度>間隔尺度>順序尺度>名義尺度の順で情報量が多いです。

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04

社会調査における測定や尺度の用語の意味について、各選択肢を確認していきます。

選択肢1. 信頼性とは、測定しようとする概念をどのくらい正確に把握できているかを意味する。

不正解です。

信頼性が高い調査とは、別の調査者が同じ条件のもと同じ調査を行った場合に、同じような結果が得られるもの言います。

選択肢2. 妥当性とは、同じ調査を再度行ったときに、どのくらい類似した結果を得ているかを意味する。

不正解です。

妥当性とは、測定しようとしている概念・事象を適切に捉えられているかどうかを意味します。

選択肢3. 順序尺度では、大小や優劣を測定できる。

正解です。

順序尺度では、ランキングや成績を測定できます。

選択肢4. 間隔尺度の例として、身長や体重がある。

不正解です。

間隔尺度では、順序尺度に加えその順序の数字の間の距離に意味があります。

例えば、テストの点数や気温などです。身長や体重は比例尺度の例です。

選択肢5. 比例尺度の方が、間隔尺度よりも情報量が多い。

正解です。

比例尺度は、間隔尺度に加え、比率にも意味を持たせた尺度です。

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