社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
社会調査の基礎 問5

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問題

社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 社会調査の基礎 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

質問紙を作成する際の留意点に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 回答者の理解を促進するため、ワーディングはできるだけ多くの専門用語を用いることが望ましい。
  • 回答者の回答を容易にするため、一つの質問に複数の論点を含む質問文を作成することが望ましい。
  • 配布した質問紙の回収後の集計作業を効率的に行うため、自由回答法を多く用いることが望ましい。
  • 選択肢法を用いる場合は、想定される回答を網羅するため、選択肢の内容が相互に重複していることが望ましい。
  • 作成した質問紙の構成や内容が適切かを検討するため、プリテストを実施することが望ましい。

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この過去問の解説 (4件)

01

質問紙の作成する際の留意する点について、回答者が分かりやすい質問様式を作成することが

求められます。

選択肢1. 回答者の理解を促進するため、ワーディングはできるだけ多くの専門用語を用いることが望ましい。

専門用語を用いると意味が分からないので、回答できないことがあります。

選択肢2. 回答者の回答を容易にするため、一つの質問に複数の論点を含む質問文を作成することが望ましい。

一つの質問に複数の論点を含む質問文はダブルバーレル質問といいますが、質問につじつまが合わなく答えられない場合があるので避ける必要があります。

選択肢3. 配布した質問紙の回収後の集計作業を効率的に行うため、自由回答法を多く用いることが望ましい。

自由回答が多いと回答者が答えるのが大変です。集計者も集計が煩雑になります。

選択肢4. 選択肢法を用いる場合は、想定される回答を網羅するため、選択肢の内容が相互に重複していることが望ましい。

選択肢法の選択肢の内容が重複すると、どれを選んだらよいのか分からなくて困ります。

選択肢5. 作成した質問紙の構成や内容が適切かを検討するため、プリテストを実施することが望ましい。

質問紙が意図する質問となっているかを確認するために、事前に試験的に実施することは望ましいです。

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02

正解は「作成した質問紙の構成や内容が適切かを検討するため、プリテストを実施することが望ましい。」です。

質問紙法の目的や方法について確認しておきましょう。

選択肢1. 回答者の理解を促進するため、ワーディングはできるだけ多くの専門用語を用いることが望ましい。

❌ 回答者の理解を促進するため、ワーディングはできるだけ専門用語は使用せず分かりやすい用語を用いることが望ましいです。

選択肢2. 回答者の回答を容易にするため、一つの質問に複数の論点を含む質問文を作成することが望ましい。

❌ 回答者の回答を容易にするため、一つの質問で論点を絞り質問文を作成することが望ましいです。

選択肢3. 配布した質問紙の回収後の集計作業を効率的に行うため、自由回答法を多く用いることが望ましい。

❌ 配布した質問紙の回収後の集計作業を効率的に行うため、自由回答法ではなく、「はい」か「いいえ」で答えられるような選択式を用いることが望ましいです。リッカート法、二件法、複数選択法)

選択肢4. 選択肢法を用いる場合は、想定される回答を網羅するため、選択肢の内容が相互に重複していることが望ましい。

❌ 選択肢法を用いる場合は、想定される回答を網羅するため、選択肢の内容が相互に重複していないことが望ましい。

選択肢5. 作成した質問紙の構成や内容が適切かを検討するため、プリテストを実施することが望ましい。

⭕️ プリテストとは、本調査実施前に限られた数の人に対して行う準備調査のことです。

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03

質問紙法は、実施が簡便であることから、多くの調査に利用されています。質問紙法の長所・短所、留意点などについて、学習しておきましょう。

選択肢1. 回答者の理解を促進するため、ワーディングはできるだけ多くの専門用語を用いることが望ましい。

適切ではありません。回答者の理解を促進するため、ワーディングはできるだけわかりやすい用語を用いることが望ましいとされます。

選択肢2. 回答者の回答を容易にするため、一つの質問に複数の論点を含む質問文を作成することが望ましい。

適切ではありません。回答者の回答を容易にするため、一つの質問で論点を絞る必要があります。

選択肢3. 配布した質問紙の回収後の集計作業を効率的に行うため、自由回答法を多く用いることが望ましい。

適切ではありません。配布した質問紙の回収後の集計作業を効率的に行うためには、自由回答法ではなくリッカート法、二件法、複数選択法などを用います。

選択肢4. 選択肢法を用いる場合は、想定される回答を網羅するため、選択肢の内容が相互に重複していることが望ましい。

適切ではありません。選択肢法を用いる場合は、想定される回答を網羅するため、選択肢の内容が相互に重複していないことが望ましいとされます。

選択肢5. 作成した質問紙の構成や内容が適切かを検討するため、プリテストを実施することが望ましい。

適切です。記述の通りです、プリテストで調査の妥当性などを確認します。

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04

質問紙を作成する際の留意点について、各選択肢を確認していきます。

選択肢1. 回答者の理解を促進するため、ワーディングはできるだけ多くの専門用語を用いることが望ましい。

不正解です。

ワーディングでは、できるだけ専門用語は避け、分かりやすい言葉で作成します。

選択肢2. 回答者の回答を容易にするため、一つの質問に複数の論点を含む質問文を作成することが望ましい。

不正解です。

一つの質問に複数の論点を含む質問文ではなく、一つの質問に一つの論点で質問文を作成することが望ましいです。

選択肢3. 配布した質問紙の回収後の集計作業を効率的に行うため、自由回答法を多く用いることが望ましい。

不正解です。

質問紙の回収後の集計作業を効率的に行うためには、自由回答法ではなく選択式を用いることが望ましいです。

選択肢4. 選択肢法を用いる場合は、想定される回答を網羅するため、選択肢の内容が相互に重複していることが望ましい。

不正解です。

選択肢法を用いる場合は、選択肢の内容が相互に重複しないように作成することが望ましいです。

選択肢5. 作成した質問紙の構成や内容が適切かを検討するため、プリテストを実施することが望ましい。

正解です。

選択肢の説明文の通りです。

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