社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
社会調査の基礎 問3
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問題
社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 社会調査の基礎 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
標本調査に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 標本調査では、非標本誤差は生じない。
- 標本抽出には、性別や年齢といった母集団の特性を基準にする抽出法がある。
- 標準誤差は、質問の意味の取り違え、回答忘れなど、回答者に起因する。
- 系統抽出法では、抽出台帳に規則性がない場合、標本に偏りが生じる。
- 確率抽出法では、標本誤差は生じない。
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この過去問の解説 (4件)
01
調査対象となる母集団の一部だけを取り出して調べることを「標本調査」といいます。抽出方法を整理しておきましょう。
非標本誤差は調査する際に誤回答や無記入などの回答が発生することを言います。どの調査でも生じます。
性別や年齢といった母集団の特性を基準にする抽出法は、層化抽出法と呼びます。
標準誤差は抽出方法に起因します。質問の意味の取り違え、回答忘れなど回答者に起因するのは非標本誤差です。
系統抽出法では抽出台帳に規則性がある場合に、標本に偏りが生じる危険があります。抽出台帳に何らかの規則性がある場合には、同じ性質のものを抽出し続ける可能性があります。
確率抽出法とは無作為抽出法のことを指します。全数調査でない限り、標本誤差は生じます。
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02
標本調査とは、母集団をすべて調査対象とする全数調査と異なり、母集団から標本(サンプル)を抽出して行う調査方法であり、母集団の性質を統計的に推定し分析します。
適切ではありません。標本誤差とは、標本抽出をするときには偶然的な事象によって誤差が生じることをいいます。また、非標本誤差とは、標本誤差以外の誤差で、嘘の回答やデータの取り扱い違いなど、意識的・無意識的に手順・やり方を間違えて発生する誤差をいいます。非標本誤差が全く生じないとは考えられません。
適切です。母集団が複数のカテゴリーからなる場合は、そのカテゴリー・層に分けて標本を抽出する方法があります(層化抽出法)。
適切ではありません。標準誤差はとは、標本から得られる推定量のバラツキを指します。質問の意味の取り違え、回答忘れなどは、非標本誤差の説明です。
適切ではありません。系統抽出法では、抽出台帳に規則性がある場合、標本に偏りが生じる危険性があります。
適切ではありません。確率抽出法(無作為抽出法)の場合、標本誤差の影響を統計的に推定することができます。非確率抽出法の場合は、標本誤差を統計的に推定することはできないとされています。
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03
正解は「標本抽出には、性別や年齢といった母集団の特性を基準にする抽出法がある」です。
❌ 非標本誤差は、誤回答や無記入などの回答による誤差です。標本調査(サンプル調査)は、対象となるものの一部を調査し、全体を推計するもので、非標本誤差も生じます。
⭕️ 標本抽出の性別や年齢といった母集団の特性を基準にする抽出法は、層化抽出法といいます。
❌ 標準誤差は、標本から取れる推定量そのもののバラツキであり、抽出方法に起因します。
質問の意味の取り違え、回答忘れなど回答者に起因するのは非標本誤差です。
❌ 系統抽出法では、抽出台帳に規則性がある場合、標本に偏りが生じます。
❌ 確率抽出法(無作為抽出法)では、標本誤差が生じます。
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04
標本調査について、抽出手法や用語について各選択肢を確認していきます。
不正解です。
非標本誤差とは、標本誤差以外の誤差を言い、回答者の誤回答や未回答などが主な非標本誤差の例となります。
正解です。
母集団の特性を基準にする抽出法を、層化抽出法と言います。
不正解です。
標本誤差とは、標本調査を行って母集団値を推定する際に生じる、標本値と母集団値との差(ズレ)のことです。
不正解です。
系統抽出法では、抽出台帳に規則性がある場合、標本に偏りが生じる可能性があります。
不正解です。
確率抽出法でも、標本誤差は生じます。
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