社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
社会調査の基礎 問7
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問題
社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 社会調査の基礎 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
Q市社会福祉協議会では、地域の潜在的な福祉ニーズを探索するため、地域住民向けのワークショップを開催した。参加者が、KJ法を参考に意見を整理することとした。
次の記述のうち、参加者が行う意見整理の進め方として、適切なものを2つ選びなさい。
次の記述のうち、参加者が行う意見整理の進め方として、適切なものを2つ選びなさい。
- 参加者は、一つのカードに様々な自分の意見をできるだけ多く書き出す。
- 提出したカードを並べた後、全体を眺めながら内容が類似しているものをグループとしてまとめる。
- グループ化する際は、カードが1枚だけで残ることがないように、いずれかのグループに割り当てる。
- 各々のグループに名前を付ける際には、福祉に関する専門用語を用いなければならない。
- グループに名前を付けた後、グループ間の相互関係を検討し、図解する。
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この過去問の解説 (4件)
01
KJ法の基本的な進め方について、整理しておきましょう。
一つのカードには一つの事だけを書きます。次の作業行程であるグループ化ができなくなるからです。
KJ法では内容が類似しているものをグループ化してまとめていきます。
グループ化するものができないものもありますので、無理にどこかに入れるのは適切ではありません。1枚しかないものは1枚のグループとします。
参加者は地域住民なので、専門用語は用いない方が適当です。
KJ法では小分けにしてグループ化のうえ、そのうえでそれを大まかにグループ化していきます。そしてグループ間の相互関係を見出していきます。
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02
KJ法の進め方について問う問題です。KJ法のメリット、デメリット、注意点など整理して覚えるようにしましょう。
適切ではありません。カードの作成に際しては、1つのデータを1枚のカードに要約して記述します。
適切です。提出したカードを並べた後、全体を眺めながら内容が類似しているものをグループとしてまとめることをグループの編成といいます。
適切ではありません。グループの編成の際には、無理やりグループ化しないことが重要であるとされています。「独立したアイデア」である可能性があるからです。
適切ではありません。各グループを図解化・叙述化する前に行われるラベリングは、情報がわかりやすことが要点です。福祉に関する専門用語を用いなければならないわけではありません。
適切です。グループに名前を付けた後、グループ間の相互関係を検討し、図解化します。その後に文章化を行うのが一般的です。
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03
正解は「提出したカードを並べた後、全体を眺めながら内容が類似しているものをグループとしてまとめる。」と「グループに名前を付けた後、グループ間の相互関係を検討し、図解する。」です。
KJ法とは、文化人類学者の川喜田 二郎がデータをまとめる際に考案した手法で、キーワードや情報を関連性のあるものをグルーピングすることで整理する方法です。具体的な方法や内容について確認しておきましょう。
❌ 参加者は、一つのカードに一つ自分の意見を書き出します。
⭕️ KJ法の適切な説明です。
❌ グループ化する際は、無理にグループに当てはめることはせず、一つの独立したアイデアとする必要があります。
❌ 「地域住民向けのワークショップ」で用いられるKJ法であることから、グループに名前をつける際には、専門用語は使用せず、分かりやすい用語を用いることが必要です。
⭕️ KJ法の適切な説明です。
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04
KJ法とは、文化人類学者の川喜田二郎がデータをまとめるために考案した手法です。
その特徴を確認していきます。
不正解です。
KJ法では、1つのカードに1つの意見を書きます。
正解です。
選択肢の説明文の通りです。
不正解です。
KJ法では、無理にグループ化せず、1枚でも1つのグループとして考えます。
不正解です。
無理に専門用語を用いずに、できるだけ分かりやすい言葉を用います。
正解です。
KJ法では、グループ分けをした後、グループ間の相互関係を検討し、図解していきます。
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