社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
相談援助の理論と方法 問7
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問題
社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 相談援助の理論と方法 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
ソーシャルワークにおける援助関係に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
- 転移とは、ソーシャルワーカーが、クライエントに対して抱く情緒的反応全般をいう。
- 統制された情緒的関与とは、ソーシャルワーカーが、自らの感情を自覚し、適切にコントロールしてクライエントに関わることをいう。
- 同一化とは、ソーシャルワーカーが、クライエントの言動や態度などに対して、自らの価値観に基づく判断を避けることをいう。
- エゴグラムとは、ソーシャルワーカーが、地域住民同士の関係について、その相互作用を図式化して示すツールをいう。
- パターナリズムとは、ソーシャルワーカーが、クライエントの意思に関わりなく、本人の利益のために、本人に代わって判断することをいう。
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この過去問の解説 (3件)
01
ソーシャルワークにおける援助関係に関して問われた問題です。
本項は逆転移の説明となります。
その通りです。
同一化とは、特定の誰かと一体化したつもりとなり、自身の欲求を満たそうとすることです。
本項はエコマップの説明です。
その通りです。
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02
選択肢には、ソーシャルワーク実践における援助関係に関するキーワードが並んでいます。それぞれ重要な概念ですので、しっかり理解するようにしましょう。
適切ではありません。転移とは、クライエントが、ソーシャルワーカーに対して抱く情緒的反応全般をいいます。肯定的・ポジティブなものを陽性転移、否定的・ネガティブなものを陰性転移といいます。選択肢は、逆転移の説明です。
適切です。記述の通りです。「統制された情緒的関与」は、バイスティックの7原則のひとつです。
適切ではありません。同一化とは、自分にない優れた能力・名声などを持つものをまねて自分を近づけることで、自分自身の価値を高めようとする防衛機制の一種です。
適切ではありません。「ソーシャルワーカーが、地域住民同士の関係について、その相互作用を図式化して示すツール」はエコマップです。
適切です。記述の通りです。パターナリズムは父権主義、温情主義とも訳されます。
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03
ソーシャルワークにおける援助には、転移、同一化、パターナリズムなどの専門用語や、エゴグラム、エコマップなどの図式化方法があります。具体的な事例に基づきイメージできるよう整理しておきましょう。
転移とはクライエントが、ソーシャルワーカーに対して抱く情緒的反応全般をいいます。ソーシャルワーカーが、クライエントに対して抱く情緒的反応全般は逆転移です。
統制された情緒的関与とは、ソーシャルワーカーが、自らの感情を自覚し、適切にコントロールしてクライエントに関わることをいいます。
同一化とは、自分が理想にしている他者を自分と同一にみなして、他者の行動を真似することによって満足することをいいます。
エゴグラムとは、検査により持っている特性を図式化するものです。地域住民同士の関係について、その相互作用を図式化して示すツールは、エコマップです。
パターナリズムとは、ソーシャルワーカーが、クライエントの意思に関わりなく、本人の利益のために、本人に代わって判断することをいいます。
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