社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
相談援助の理論と方法 問12
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問題
社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 相談援助の理論と方法 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
ソーシャルワークにおけるアウトリーチに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 相談機関を訪れたクライエントが対象になる。
- 援助の労力が少なく効率的な活動である。
- 自ら援助を求めない人への関わりとして有効である。
- 住民への関わりや広報を必要としない活動である。
- 援助開始前に行われ、援助開始後においては行われない。
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この過去問の解説 (3件)
01
ソーシャルワークにおけるアウトリーチとは福祉サービスの利用を拒むなど、接近が難しいクライエントに対して積極的に働きかける援助を言います。正答以外は適切ではありません。
アウトリーチの広義の定義の一つにニーズの掘り起こしが挙げられます。本項目はニーズの掘り起こしに該当します。
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02
アウトリーチの機能として、ニーズの掘り起こし、情報提供、サービス提供、地域づくりなどがあげられています。
適切ではありません。地域住民とのつながりを構築することもアウトリーチの機能です。
適切ではありません。ソーシャルワーカーが地域に出向き、相談機関の存在を広報したり、地域づくりにかかわったりすることもアウトリーチの機能のひとつなので、「援助の労力が少なく効率的な活動」とはいえないと考えます。
適切です。記述の通りです。「自ら援助を求めない人」はインボランタリー・クライエントと呼ばれたりします。ソーシャルワーカーが地域に出向き、ケースの発見をすることが求められています。アウトリーチの「ニーズの掘り起こし」と呼ばれる権能のひとつです。
適切ではありません。「地域つくり」もアウトリーチの機能のひとつです。インボランタリー・クライエントを発見するためには、地域住民の協力が欠かせないからです。
適切ではありません。アウトリーチの機能(ニーズの掘り起こし、情報提供、サービス提供、地域づくりなど)を考えると、「援助開始後においては行われない」は不適切な記述です。
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03
ソーシャルワークにおけるアウトリーチの活動方法や使われる場面について、整理しておきましょう。
相談機関を訪れたクライエントを対象とするのは通常の活動になります。
アウトリーチは、外出するための労力がかかります。
アウトリーチは、自ら援助を求めない人への関わりとして有効です。
住民への関わりや広報を必要とする活動です。
アウトリーチは、援助開示前に行いますが、援助開始後にも行います。
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