社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
相談援助の理論と方法 問13

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問題

社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 相談援助の理論と方法 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

ソーシャルサポートネットワークに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 自然発生的なネットワーク内に関与していく場合と、新しいネットワークを形成する場合がある。
  • ソーシャルサポートを提供する組織間のつながりを強めることを第一義的な目的とする。
  • 家族、友人、知人、近隣住民から提供される支援の総体と定義される。
  • インフォーマルなサポートよりも、フォーマルなサービスの機能に着目して活性化を図る。
  • 情報による支援や物的手段による支援からなり、ソーシャルメディアの利用を目的としている。

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この過去問の解説 (3件)

01

ソーシャルサポートネットワークとは、一般に、課題を抱える個人を取り巻く家族、親族、友人、隣人、その他定期的な交流を持つ人々などによって構成されるインフォーマルな援助ネットワークを示す概念とされます。インフォーマルな資源だけでなく、専門職・機関を含めた支援体制を指す場合もあります。

選択肢1. 自然発生的なネットワーク内に関与していく場合と、新しいネットワークを形成する場合がある。

適切です。記述の通りです。個人が「課題」を抱えることがきっかけでネットワークが構築される場合もあります。

選択肢2. ソーシャルサポートを提供する組織間のつながりを強めることを第一義的な目的とする。

適切ではありません。ソーシャルサポートネットワークの形成の第一義的な目的は、課題を抱える個人への支援にあると考えます。

選択肢3. 家族、友人、知人、近隣住民から提供される支援の総体と定義される。

適切ではありません。「支援の総体」という意味よりも「ネットワーク」を示すものと考えられます。

選択肢4. インフォーマルなサポートよりも、フォーマルなサービスの機能に着目して活性化を図る。

適切ではありません。ソーシャルサポートネットワークとは、もともとインフォーマルな資源のネットワークを指す概念として誕生したことから、「インフォーマルなサポートよりも、フォーマルなサービスの機能に着目して活性化を図る」との記述は不適切と考えます。

選択肢5. 情報による支援や物的手段による支援からなり、ソーシャルメディアの利用を目的としている。

適切ではありません。「情報による支援や物的手段による支援」のみによって成り立っているわけでも、「ソーシャルメディアの利用を目的」としているわけでもありません。

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02

ソーシャルサポートネットワークとは、専門的な援助の過程においてのクライエントの受動的な状況を改善するため、非専門的な援助者や社会福祉士等の専門家の援助を網の目状に張り巡らせることで、いつでもクライエントが相談できる体制を構築することを言います。正答以外は不適切な内容です。

選択肢1. 自然発生的なネットワーク内に関与していく場合と、新しいネットワークを形成する場合がある。

非専門的な援助者や社会福祉士等の専門家の援助を網の目状に張り巡らせることが重要です。

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03

ソーシャルサポートネットワークの定義や目的、社会資源の種類について整理しておきましょう。

選択肢1. 自然発生的なネットワーク内に関与していく場合と、新しいネットワークを形成する場合がある。

自然発生的なネットワーク内に関与し、そのうえで新しいネットワークを形成することもあります。

選択肢2. ソーシャルサポートを提供する組織間のつながりを強めることを第一義的な目的とする。

ソーシャルサポートネットワークの目的は、クライエントが抱える課題を解決することです。

選択肢3. 家族、友人、知人、近隣住民から提供される支援の総体と定義される。

家族、友人、知人、近隣住民は、インフォーマルな社会資源です。

選択肢4. インフォーマルなサポートよりも、フォーマルなサービスの機能に着目して活性化を図る。

クライエントへの対応には、インフォーマルなサポートもフォーマルなサポートも両方が大切です。

選択肢5. 情報による支援や物的手段による支援からなり、ソーシャルメディアの利用を目的としている。

クライエントに対応する際には、ソーシャルメディアの活用も必要ですが、それだけを目的にしたものではありません。

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