社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
相談援助の理論と方法 問15
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問題
社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 相談援助の理論と方法 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
事例を読んで、X基幹相談支援センターのD社会福祉士によるこの段階における対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
X基幹相談支援センターのD社会福祉士は、買物依存のために家族関係の破綻や生活再建に苦労した人たちから、同じような課題で悩む人たちと経験を分かち合いたいとの相談を受け、自助グループの立ち上げを支援した。1年経ち、中心メンバーから、自助グループ運営の助言を求められた。特にルールを定めず開始したためか、グループでは、他のメンバーへの批判が繰り返され、一部のメンバーは、行政への請願を活動の中心とすることを求めるのだという。
〔事例〕
X基幹相談支援センターのD社会福祉士は、買物依存のために家族関係の破綻や生活再建に苦労した人たちから、同じような課題で悩む人たちと経験を分かち合いたいとの相談を受け、自助グループの立ち上げを支援した。1年経ち、中心メンバーから、自助グループ運営の助言を求められた。特にルールを定めず開始したためか、グループでは、他のメンバーへの批判が繰り返され、一部のメンバーは、行政への請願を活動の中心とすることを求めるのだという。
- 経験を分かち合いたいとするグループと行政へ請願するグループへの編成を提案する。
- 批判を繰り返すメンバーに退会を勧めるための話合いの場を、中心メンバーと一緒に設ける。
- メンバー同士でグループの目的やルールについて話し合うことを助言する。
- グループの司会進行を引き受け、相互援助システムづくりを行う。
- 家族関係の再構築と生活再建に向け、全メンバーとの個別面接を遂行する。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、事例を通して社会福祉士としての自助グループ運営について問われています。
当初の目的とは違う内容となっているため不適切です。
退会を勧めるのではなく、目的やルールを確認することが求められます。
本事例の状況は目的やルールが明確になっていないため生じていると考えることができるため、まずは目的やルールについて話し合うことが必要です。
自助グループ支援ではグループメンバーで問題を解決できるよう導くことが求められます。
本事例の問題点に対する解決策とはならないため、不適切です。
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02
自助グループへの専門職としての関わりが問われている問題です。自助グループの役割など理解しながら解答をすすめましょう。
適切ではありません。「目的別にグループを再編成すること」などはグループの自治にまかされるべき事項です。自助グループへの専門職の関わりは、情報提供やオブザーバーとしての機能に限定されるべきです。
適切ではありません。「批判を繰り返すメンバーに退会を勧めること」などはグループの自治にまかされるべき事項です。自助グループへの専門職の関わりは、情報提供やオブザーバーとしての機能に限定されるべきです。
適切です。記述の通りです。
適切ではありません。自助グループは、専門職が主導するグループワークとは異なり、専門職の役割は、情報提供やオブザーバーとしての機能です。
適切ではありません。自助グループにおける専門職の役割は、情報提供やオブザーバーとしての機能です。
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03
自助グループの活動はあくまでも自主的な活動という原則のもとで行うものです。その活動において機関の一員である社会福祉士の役割は何であるか整理しておきましょう。
対立する人をグループに分けするのは、安易な解決方法といえます。
退会を勧めるのは、ルールがない中で行うのは適切な方法とはいえません。
目的やルールを定めるための話し合いの場を設けることを助言するのは、適切な方法です。
自助グループの活動は自主的なもので、ソーシャルワーカーが司会進行を引き受けることは適切とはいえません。
家族関係の再構築と生活再建に向けた個別面接は、自助グループの活動と相容れません。
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